大人気ライター・石井ゆかりさんによる、女性の心に寄り添う個人占い。恋愛や人生の悩みにお答えします。
はるさん(33歳女性)
自分の中で恥ずかしさや恐れが膨らみ過ぎて、心が固まってしまうことがあります。特に自分自身を肯定的にアピールする話をすることに罪悪感があり、仕事の場でももっと心を開いてぶつかっていきたいのに、いつも胸に何かがつかえたような状態になってしまいます。自分の中の強引さが表にてでしまうのが恥ずかしく、はっきりとした態度を取るのが怖いです。行動に正解も不正解もないのかもしれのですが、どうするのが良いのか本当に分からなくなる時があります。これから、色々前向きに始めていきたいと思っているのですが、この息苦しさとどう折り合っていけばいいのでしょうか。
はるさんへ
難しいですね。蟹座に月と太陽をお持ちのはるさんは、もともと臆病な気持ちの強い人ですが同時に、いざとなったときの素晴らしい行動力もお持ちの方だと思います。ただ、天秤座に木星と土星を重ねて持っていらっしゃって、非常に誇り高く、規範意識が強く、完璧主義的な所のある方であるようです。ですから、失敗や恥をかくことを極端に怖れてしまうのだろうな、と思います。
怖さを持ったままで前に進み、傷つき失敗して、それを積み重ねることで「行動できる自分」を獲得していくしかないのが、辛いところです。格好悪い自分、弱い自分、情けない自分を、普段からもっと見せるようにしてみては、と思います。更に言えば、他の人の失敗を許すことから始めるというのも、手です。「あんな風にはなりたくない」と思わず、いい加減な人や能力の劣る人、失敗して恥をかいた人に対して「私もああなっても大丈夫だ」というふうに、心の中で歩み寄るようにすると、失敗がだんだん、怖くなくなっていくかもしれません。
自分の中にある強引さ、ワガママさ、臆病さなどは、決して悪いものではありません。完全な人間など居ませんし、自慢話だってかわいいものです。本当ははるさんは、華やかに爽やかな自慢話ができる人です。自虐的な話をしても「謙虚な人」と思われるよりは、「鬱陶しいネガティブな人」と思われる方がむしろ、多いのではないでしょうか。
私が知人に言われて、はっとした言葉が在ります。それは「自分がそんなに大事?」ということです。怖がったり、罪悪感を感じたりしているときというのは「自分」を大事にしすぎ、可愛がりすぎているときなのかもしれません。自分を他人の為に放り出そうとしたとき、むしろ、自分の中にあるベタな、ダメな部分や、不本意な部分などが他人を守り生かす力に変わることもあります。はるさんは、蟹座の星を持っていて、「相手のためになることをしよう」としたとき、誰よりも勇気が出る方だと思います。はるさんが「心を開いてぶつかった」とき、喜んでくれる相手の気持ちに、じっと注目してみてください。自分の為ではなく相手をよろこばせるためにするのだ、と思えたら、どんなに怖くても、出来るようになることがあるんじゃないかと思います。
石井ゆかり
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