2016.01.07

「仕事の不安」【石井ゆかりの星の相談室】vol.41

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石井ゆかり 星の相談室

大人気ライター・石井ゆかりさんによる、女性の心に寄り添う個人占い。恋愛や人生の悩みにお答えします。


vol.41「仕事の不安」

グリさん(38歳女性)

私は、通信関係の研究開発を生業としていますが、入社14年目でもまだ相応の実力がないことを悩んでいます。しかも、実力が無い上に2人子どもを育てていて、時間も他の社員の6割くらいしかありません。上司などに相談しても真に受けてもらえず、管理職を目指さないか?と言われ続けています。声をかけてもらえるのは光栄なのですが、本当に不安なのでなかなか前に進めません。一緒に仕事している人たちに、「あいつ使えない」と思われているような気がします。(上を目指すにしろドロップアウトするにしろ)前に進むために、自分の心持ちや行動を正すキッカケが欲しいです。

グリさんへ

グリさんは、ご自身の今のお仕事のあり方について
強い不安と、自信のなさを抱えていらっしゃるのですね。
その一方で「前に進むために」という言葉にも表れているとおり、
自分自身へのある種の期待も、密かに、
強く抱いていらっしゃるのだろうなと思いました。
期待しなければ、自分への不安を感じることも無いからです。

子育てをしながらお仕事を頑張っていらっしゃること、
本当に頭が下がります。
とても立派なことだと思います。
ですが、グリさんはこんなことを言われると
おそらく、
「ほかにも子育てと仕事を両立させている人はたくさんいる、
別に立派ではない」
と仰りそうですね!
でも、立派かどうか、自信を持っていいかどうかは
そもそも、他人と比べて決めるようなものではないと思います。

グリさんのホロスコープを見ますと、
水星は魚座に位置してこれが天王星と120度、
水瓶座に火星が位置し、これが11室にあります。
水瓶座は時代を先取りするような技術開発と結び付きの深い星座で、
知性や仕事を象徴する水星と天王星の結び付きは、
グリさんが高い知性とシャープなアイデアに恵まれた方であることを示しています。
木星は牡牛座2室という場所にあり、
豊かなセンスやどっしりした価値観を持ち、
生活力にすぐれた人であることが感じられます。
太陽と海王星のスクエアという形もあり、
これは優れたミュージシャンなどに見られる形ですが
目に見えないものやリズムを敏感に感じとる才能を示す一方で
非常に心が敏感で、想像が膨らみやすいことも読み取れます。
ですから、不安な想像がはじまると
自分でどんどん、それを膨らませてしまうことがあるのかもな
と思いました。
キャリアを象徴するポイントは山羊座にあって、
長い時間をかけてしっかりしたキャリアを築き、
権威者や指導者となるような方に見られる配置です。

グリさんのホロスコープでは、
獅子座に土星が位置し、牡羊座に金星が位置しています。
そして、この二星は、
グリさんのアイデンティティに、非常に大きな意味を持つ位置にあります。
グリさんは仕事がお好きでしょうし、
仕事によって自己表現したいと考えていらっしゃいます。
負けず嫌いでいらっしゃいますし、
なにより、人から評価されたい、もっといえば
「ちゃんとほめられていたい」
「どんなにほめられても、どこか物足りない」
「ほめられたいという自分の願いを、自分で肯定できない」
といった思いをお持ちの方ではないか、という気がします。
獅子座の土星は「ほめられること」への疑いと渇望を示します。
そしてこの星は、グリさんの社会的活動や仕事、キャリアを支配する星でもあるのです。

グリさんの月は天秤座にあって、冥王星とごく近くに位置し、
これが7室です。
グリさんが「他者からの承認・評価」を
心の奥深くで、強烈に求めている方であることが
ここでも、読み取れます。

じつは、ご依頼の文章を読んで、少し気になったことがあります。
「事実」を書かれている部分と、
グリさんの心の中にある「思い」を書かれている部分とに
不思議な矛盾があるような気がしたのです。
ですので、以下にちょっと、
グリさんの仰っていることを、「事実」と「思い」とに
分けて整理してみますね。

まず事実は

・入社14年、お仕事を続けていらっしゃる
・2人の子育てをしつつ、お仕事をしていらっしゃる
・子育てのため、勤務時間が短時間になっている
・それは(文面から判断する限り)会社から承認されている
・同じく文面から判断する限り、管理者である上司の方から、
 業績や仕事ぶりを問題視されたり、指摘されているという事実はない
・管理者である上司の方から、管理職を目指すよう、期待され励まされている

以上が、文面に出ている限りの「事実」です。
もちろん、書き切れないいろいろな事はあると思いますが、
いちおう、書かれていることを抜き出してみると、こうなります。

次に、グリさんの思ったこと、つまり、
グリさんの心の中だけにあることをまとめてみます。

・自分のキャリア相応の実力がないと思える
 (これは、社内試験や実績の評定など、なにか客観的な判断基準があるのかもしれませんが、
  文面にはそうした客観評価のことは何も出ていないので、心の中のことと判断しました)
・(なにかが)不安に思える
・一緒に仕事している人たちに、
 「あいつ使えない」と思われているような「気がする」
  (文面からは、具体的にそう言われたワケではないと受け取れます。)

こういうふうに整理してみると、
グリさんのまわりにある「事実」には、
あまり、問題があるようには見えません。
むしろ、前向きで発展的な条件しか見て取れません。
不安や問題が生まれているのは、
少なくともまだ、グリさんの心の中だけでの風景です。

そして、実際、グリさんご自身も、
それは気づいていらっしゃいます。
なぜなら
「自分の心持ちや行動を正すキッカケが欲しいです。」
と書いていらっしゃるからです。
問題は「心持ち」にあるので、
具体的には、何の問題も起こっていないと、
グリさんも自覚していらっしゃるから、
このような書き方になったのだろうな、と思います。

私たちの心は単色ではないので、
迷い、不安に苛まれる「自分」と、
冷静に物事を見極めている「自分」とが
同居して、同じ問題を論じることも、よくあります。

今、グリさんは、心の中に不思議な不安を育てつつも、
「それは、自分の思い方から生まれる不安なので、
 現実には、何も悪いことは起こっていないのだ」
と、気がついていらっしゃって、
だからこそ、みずから
「自分の心持ちや行動を正すキッカケが欲しいです。」
と書かれたのだろう、と、私には思えます。

グリさんの「不安」は、すべて、
人からの評価に繋がっているところがあるように思います。
14年勤務して「相応の実力があるかどうか」は、
もちろん、ご自身でも経験から評価できる部分はあると思いますが、
なにが「相応」かというのは、結局は相対的な問題だと思います。
つまり、人との比較によるしかありません。
「使えない」と思われているのではないか、ということも、
人からの評価に関する不安です。
星の位置を見たとき、
天秤座の月と、獅子座の土星が、
本当に欲しいものを得られないまま、
「欲しい」という気持ちごとまるごと心に飲み込んで、
ガマンしたまま苦しんでいるような
そんなイメージが浮かびました。

親となってお子さんを育てる時、
人は、ほめられ、評価される側から、
ほめたり評価したりしなければならない側に回ることになります。
グリさんが
「評価されたい、認められたい、
ほめられたい、でも、ほめられたいと思ってはいけない」
という思いを抱えている方だとするなら、
子育てをして、時短勤務になっている今の状態は、
かなり大きな価値観や心理的な立場性の転換を強いられている状態にある
というふうに考えられます。
評価される場である仕事場では、その活躍を短時間勤務という形で制限されていて、
かつ、子育ての場では、見られる側ではなく、見る側に立たねばならないからです。
グリさんのお仕事の実力が問題なのではなく、
グリさんの心が、こうした環境の変化に、まだついていけていない、
ということなのではないかな、と思いました。
さらに言えば、管理職になるということは
今以上に「ほめられる」側から「ほめる」側に変わるということになりますので
これは、大きなハードルであろうと思います。

グリさんがどうしたら自信を持って前に進めるのか、
これは、私にもよくわからないのです。すみません。
ですが、おそらく、「ほめられる」「評価される」
ことへの、グリさんの非常に複雑で繊細な思いを、
まずは、理解することから始められるのではないかな、
と思いました。
自分の心が、本当は何を必要としているのか、
それを、耳を傾けて聞いてあげる必要があるのではないか、
と思うのです。

土星という星は誰のホロスコープにもありますが

土星の「疑い」は、とても根が深いのです。
でも、土星の「疑い」が晴れたとき、
そこには素晴らしい、成熟した大人としての強さが生まれます。
土星の声、つまり、
「評価」や「賞賛」「承認」「(人からの)肯定」に関する、
自分の内なる要望を、
ひとまず、しっかり聞いてあげることが必要なのではないか、
と思います。

たとえば、具体的には、
上司の方や信頼できる目上の方々の言葉を
否定せずにとらえようとしてみる、というのも、
一つの方法かもしれません。
できないことを数え上げるのではなく
できていることを認めていくというのも、
大事なことです。
「評価されている」ということを、
怖れずに前向きに受け止めることは、
難しいかもしれませんが、
大事なことではないでしょうか。

たとえば、ご自身でも、お子さんに対して
「この子は、ここがいいところだな」とか
「こんなことができるようになったんだ、すごい」とか
感じることがあると思います。
でも、そのすべてを、口に出してほめているかというと
そうでもないのではないでしょうか。
であれば、グリさんを評価する立場にある方々も
「心の中ではほめているけれども、
口には出していないところ」
が、いっぱいあるだろうと思うのです。

だれしも、
自分で想像したことに飲み込まれず、
あくまで事実ベースで物事を考えることは、
それほど簡単なことではありません。
「こういうことがあったのだから(ここまでは事実)
こう思っているはずだ(ここは想像)」なんですね。
でも、この前後をくっつけて、ぜんぶ「事実!」としてしまうのが、
人間の弱さです。
特に、疲れているときや弱っているときは、
想像と現実がごっちゃになってしまいます。

グリさんはシャープな知性をお持ちで、
情熱的で、柔軟な対応力にも恵まれていらっしゃいます。
人から「魅力的な人だな」と思われる方でいらっしゃいますし、
人の痛みのわかる、優しい方でもいらっしゃると思います。
まわりの方は、グリさんをもっとあたたかい眼差しで見ているはずですし、
期待されていることも、十分に根拠のあることだろうと思います。

繰り返しますが
ほめられ、期待されている事実はあっても、
それ以外の事実は、まだ「ない」と思います。
どうか、自信をお持ちになって頂きたい、と思いました。

石井ゆかり


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石井ゆかり(いしいゆかり)
独学で星占いを習得し、2000年よりWEBサイト「筋トレ」を主宰。年間・週間の12星座占いを情緒ある文体で掲載し、のべ5000万アクセス(2013年現在)という異例のヒットを記録。雑誌や携帯コンテンツなどで占いを執筆するほか、星占い以外の分野でも著作を発表している。第7回Webクリエーション・アウォードにて「Web人賞」受賞。『12星座』(WAVE出版)、『星読み ホロスコープなしでわかるあなたの運勢』『愛する人に。』(幻冬舎コミックス)、『星占いのしくみ』(共著・平凡社新書)、『禅語』『いつか、晴れる日』(共著・ピエブックス)、など著書多数。
同サイトにて「石井ゆかりの週報」を展開中。
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