女のここが許せない！【少年アヤちゃんの駆け込み沼】第7回

テーマ⑦　「女のここが許せない！」

今回のテーマは、「女のここが許せない！」ということで、なんと過去最高数のお便りを頂きました。しかし、見て行くと大概が「女のここが」というより、「許せない性質を持ったのがたまたま女だった」という印象で、正直、伝わって来るのが怒ってるなあという、その感情一点のみでした。けど、怒りってそういうものですし、まったくそれでも構いませんが、そんななか、怒りも伝わって来るし、笑えもしたのがこの2つのお便りでした。 

1つめはなんともテンポの良い文章が読ませますし、2つめは自虐にもなっていて、誰も傷付けない仕様が素晴らしいです。

これらのお便りを見て思ったのは、怒りを表現するということについて、でした。私もしょっちゅう、ありとあらゆるものに怒っていますが、いざ口に出そうとするとパッションばかりが先走ってしまい、うまく表現できず、つい過剰な言い方になってしまいがちです。「確かに怒ってたけど、ここまでじゃなかったな……」とか、「殺したいとまでは思ってなかったのにな……」とか、一人で反省しつつ、その横で話し上手な人が面白おかしく、自分の怒りをまとめているのを聞いては、いいなあと歯ぎしりする思いでした。怒りを、こんな風に表す余裕とユーモアがあったら、人生もっと楽だろうなあと。怒ってんのにユーモアとか言ってる場合じゃねえんだよ！というご意見もありましょうが、怒っているまさにその対象に対して表現するのであれば全開バリバリ（古い言い回しですみません）であっても構わないと思いますが、そうでない第三者に伝える際は、やはりある程度の余裕とユーモアが必要なのだと思います。それに、まっすぐに怒りを表現するのって案外消耗しませんか？少なくとも私はそうで、この間もお酒の席で盛り上がって怒りすぎて気が付くと空気がぶっ壊れていました。そして焦って共感を得ようと足掻いて…。ますます空気が凍って行くのが分かりました。

その時思ったんです。私は人間なんだと。コミュニケーションの社会に生きてるんだと。もし私がゴリラだったら、ウッホウッホと暴れ狂って発狂してバナナだのウンコだの投げて大騒ぎするのもありかと思いますが、そうではない。我々にはきっと、ゴリラでいうウッホウッホの段階で笑いを取るくらいの余裕が、やっぱりどうして必要なのだと思います。それは周りのためでもあり、自分の気持ちを軽くするためでもあるんですよね。と、考えていると人間ってつくづく面倒くさいですが、暴れる以外に怒りの発散法がないゴリラたちに比べれば、これも贅沢な悩みかもしれません。というより、そう思うことが、余裕への一歩なのかと思います。なかなか難しそうですが、頑張るほか道はないようです。

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