大人気ライター・石井ゆかりさんによる、女性の心に寄り添う個人占い。恋愛や人生の悩みにお答えします。
とことこさん(女性)
石井さんへ
紹介された男性と、結婚前提で交際しています。私は蠍座で、彼は3歳上の射手座です。過去の経験の中で、具体的に結婚を視野に入れての交際は初めてで、どのように進めば良いのか分かりません。飛び込みたい気持ちと、長く独身でいたので飛び込み方が分からない不安があります。石井さんからアドバイスを頂けたら幸いです。
とことこさんへ
とことこさんは金星を天秤座に、月を水瓶座に持つ、とても知的な女性性をお持ちの方です。
「飛び込む」という言葉を使われていらっしゃいますが、恋愛という、深い感情やお互いの弱み、生々しいクセなどをやりとりする関係が危険を伴うことを無意識に承知していらっしゃって、その事を強く怖れている、という事があるように思えます。
確かに、感情と感情を交わらせることは傷つくリスクを伴うことです。
危険なことなのです。
ですから、それをとことこさんが怖れていらっしゃることは正しいと言えば、正しいことなのです。
でも、恐れ続けているだけでは、とことこさんが望んでいらっしゃるようなほんとうのパートナーシップを結ぶことはなかなか難しいことです。
とことこさんには、自分の女性としてのあり方を表現することを自ら規制してしまうようなところもあり、自分が何を望んでいるのか解らなかったり、気持ちをストレートに表現することを怖れるようなところが、どうしても、おありなのだろうなと思います。
もともと、蠍座に3星、蟹座に1星と、感情の量はたっぷりと多いほうでいらっしゃるのに、どこかそれを自分で隠したり、扱いかねたりしてしまうことが、かつて、おありだったかもしれませんね。
蟹座の火星は、恐れから反転して攻撃をしてしまう、というクセもあり、それも、踏み込むことを回避することにつながってきたのかもしれません。
天秤座の金星は獅子座の土星と角度をもっており、とことこさんが非常に誇り高く、甘える事を嫌う傾向がおありである事を示しています。
でも、天秤座の金星も、獅子座の土星も、本当は、とても「愛すること」を求め、それを実現する力を持っている星なのです。
「関係を上手くいかせるにはどうしよう」「失敗しないためにはどうしたらいいだろう」「傷つかないように自分を守ろう」というスタンスになってしまうと、どうしても誇り高さや過度に自分の女性性をコントロールしようとする面が前に出て、何が欲しいのか、どうしたいのか、解らなくなってしまうと思います。
でも、「相手の望みを叶えたい」「相手を幸せにするにはどうしたらいいだろう」という風に観点を転じると、とことこさんの高い知性や強さに裏付けられた優しさが、自然に、相手の方に伝わっていくだろうと思います。
相手の方は射手座だということですが、とことこさんのパートナーシップを表すポイントは同じ火の星座の獅子座にあり、イメージはぴったり合っているように思います。
本当に相性や縁を見るには、もっと詳しい星の配置を見る事になりますが、とことこさんは、火の星座にグランドトラインというかたちを、すこしゆるいですが、持っていらっしゃいます。
つまり、とことこさんは蠍座でいらっしゃいますが、火の星座の力をご自身の中にもたっぷり持っていらっしゃって、射手座の相手の方の生き方や望みを理解する力に恵まれている、ということが言えると思います。
金星と土星の結びつきは、「晩婚傾向」をも象徴しますから、年齢が上がっても、チャンスはむしろ、多い方なんじゃないかと思います。
2012年はとことこさんのホロスコープの上で、「家族が増える」という事を象徴する配置が巡ってきます。
その先は「愛が増える」という配置になっていきます。これらの配置はとても有望と言えるでしょう。
自分の中にあるやわらかなもの、甘えたがりな寂しがり屋の部分に気づき、相手を愛する気持ちを忘れず、傷つくことから自分を守りすぎることに気をつければ、きっと、長く続く愛情関係を育てられると思います。
誇り高さを気高い愛の深さに変えることができるかたちです。
ゆたかに恵まれた知性を、愛する方のために使っていって頂ければと思います。
石井ゆかり
こちらもおすすめ