大人気ライター・石井ゆかりさんによる、女性の心に寄り添う個人占い。恋愛や人生の悩みにお答えします。
vol.10 「お母さんというキーワードがアタマから離れません。」
彩さん(38歳女性)
現在は2児の育児中です。自分の好きなものを仕事にしたいと考えるのですが、その対象を考える時、必ずお母さんというキーワードがアタマから離れません。お母さんにしあわせになって欲しい、ご機嫌になってほしいというのは子どもの頃からの思いグセというのは分かっているんですが、それを抜きにしてもやはり世の母にもご機嫌になってほしいという気持ちは強いと感じるのです。なにかホロスコープにそれを示唆するようなものはあるのでしょうか、あるとするならば私にとって母とは何なのでしょうか。
彩さんへ
メッセージを拝読して、「お母さん」というのが、彩さんご自身のお母さんのことか と思ったのですが、 よく読んだら、「世の中のお母さんたち」ということなのですね。 そのことが、とても興味深く思われました。
彩さんのホロスコープを見ると、 「天職」を象徴する場所は射手座にあって、海王星という星が入っています。 海王星は、精神や高い理想、美しさ、美などを象徴する星です。 彩さんが社会的に、何か美しいもの、高い理想、精神の充足などを求め、 それを叶えようとしているひとである事が窺われます。 射手座は旅の星座であると同時に、哲学と啓示の星座でもあります。 彩さんが、なにかしら美しい理想と広めるべき「主張」を持った人であるということ が、 ここに顕れている感じがします。
この海王星が、彩さんのホロスコープの上では 「母なるもの」を象徴する月と、ぴったり角度を結んでいるのです。 この月は、彩さんが「一対一で関わる他者」のところに入っており、 さらに「母なるもの」を司る星座である蟹座には、 社会的な責任を示す土星が位置しています。 これらのことは、彩さんが自分の「天職・社会的地位」と「母なるもの」とを 強く結びつけて捉えていることを示していると思います。 「母なるもの」の存在は、 彩さんがひととして関わっていくべき対象であり、 つねに純粋な疑問を持って考え続けて行くべきテーマであり、 彩さんの理想を受けとる存在である、 というふうに考えることができると思うのです。
彩さんの月は乙女座という星座にあって、 「感受性が強く、働き者で、現実的であり、心豊かで 芸術やゆたかさを味わう精神を持っていて、創造的で、 いつもひとの役に立つことを目指している人々」 というイメージを持っています。 彩さんの中で、「母」という存在はつまり、 そうした、感受性の強い豊かな、タフな存在として描かれています。 そうした人々の助けになるような社会的活動をしたい、 という理想を彩さんがお持ちである事は、 このホロスコープにもよく表れているなあ、と思いました。
彩さんは、自ら経済的に勝負して戦利品を勝ち得ることを目指している人ですし、 働くこと、自分の考えを表現することがとても好きな方で、 時代の先端を行くような新しい考え方を持ち、自由を愛し、 スケールの大きな動きで夢を叶えていくことができる方だと思います。 旅を愛し、学ぶ事を愛し、コミュニケーションを愛する方で、 自己表現に特別な魅力がおありの方でもあると思います。 そうした持ち前の力を用い、子育ての経験をそれに加えて、 どんどん活躍してゆかれることになるだろうと思います。 「未知の世界・遠い世界・広く発信すること」は、 そうした活動の軸となる要素だろうと思います。
乙女座の月は「12星座の薬箱」と言われます。 もしかすると、彩さんは、 世の中のお母さん達の「薬箱」のようなお仕事をされることになるのかもしれません ね。
以上、ご参考になれば幸いです。
石井ゆかり
- 石井ゆかり（いしいゆかり）
- 独学で星占いを習得し、2000年よりWEBサイト「筋トレ」を主宰。年間・週間の12星座占いを情緒ある文体で掲載し、のべ5000万アクセス（2013年現在）という異例のヒットを記録。雑誌や携帯コンテンツなどで占いを執筆するほか、星占い以外の分野でも著作を発表している。第7回Webクリエーション・アウォードにて「Web人賞」受賞。『12星座』（WAVE出版）、『星読み ホロスコープなしでわかるあなたの運勢』『愛する人に。』（幻冬舎コミックス）、『星占いのしくみ』（共著・平凡社新書）、『禅語』『いつか、晴れる日』（共著・ピエブックス）、など著書多数。
同サイトにて「石井ゆかりの週報」を展開中。
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