3月18日は乙女座満月です。この時期の星回りをご紹介しましょう。最初にお知らせしたい点は、この満月の3日後(3月21日)が春分であることです。春分は自然サイクル(自然界の生命活動)が本格的に始動する節目と言えます。春分以降、冬の寒さに耐えてきた生きものたちが春めく陽気と共にイキイキと活動し始め、私たちのこころやからだもそんな自然のリズムと共鳴していくでしょう。
このように春は何かが芽生える季節であり、今回の乙女座満月はそういうタイミングと共に起こるのです。したがってこの時期、季節のめぐりを感じながら、私たちの内なる世界(こころやからだ)において新たに芽生えようとしているものを何となく感じるのかもしれません。
満月図を見てみます。乙女座満月(魚座太陽と乙女座月が向かい合っている配置)に魚座海王星が重なっています。これらの星回りを山羊座冥王星が調停的にサポートしています。魚座水星が牡牛座天王星と協働しています。また、魚座木星が乙女座満月や魚座海王星、魚座水星に何やら働きかけています。今はより大きな流れが動いていて、その潮流に巻き込まれるかのように世界や社会、私たちの現実もまた揺り動かされている……と感じる人が、この時期あちこちにいるのかもしれません。
世界や社会、私たちの現実が揺り動かされるとき、人は「私の願いや祈り、ずっと思い続けていること」を思い出すのだろうと私は感じています。この時期、無数の人々の願いや祈り、ずっと思い続けていることなどが何かしら働き、それによって有形無形の何かもまた動いていくように思われます。
水瓶座火星と水瓶座金星が牡牛座天王星と相矛盾した配置を形成しています。あなたと誰かや何かの間で、あるいはあなた自身の中で何らかの食い違いや対立、矛盾が鮮明になるのかもしれません。しかし春分図を見てみると、それらがハッキリすることによって現状や何かが変わっていく向きも見て取れます。
曖昧なままにしてきたことと向き合うことで、春分以降、それを一コマ先へ進めることができるのかもしれません。
今回の乙女座満月の影響を強く受けるのは、双子座、乙女座、射手座、魚座です。心の内にある何かが外側へ印象深くあらわれ、そういうプロセスを見つめながら自分の内外でいろんなことが変化していくでしょう。過去を振り返りながらこれまでとは違う見方ができるのかも。つまりあなたの中でひとつの季節が終わり、新しい季節がめぐってくるのではないでしょうか。
牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座はスパッと切り開いていけるとき。それは自ら作ったトラップ(とらわれ)、物事が複雑に絡み合っている状況なのかもしれません。今のあなたは「変わる勇気」「ここぞというときの運の良さ」を持ち合わせています。それらがあなたの背中を押してくれるでしょう。
牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座はもうひとふんばりすると良いとき。地道な努力、試行錯誤をしばらく続けていった末、ある臨界点を超えるかのように印象深い変化を経験するでしょう。ですから今の努力は無駄にはなりません。その臨界点にたどり着くまでは焦らず腐らず、しばらく続けてみましょう。
次回は、4月1日 牡羊座新月 (3月31日更新)
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