明日の満月は部分月食となります。月食とは、太陽と月の間に地球が入り、地球の影が月にかかることで満月が欠けて見える現象です。占星術的には「自分でこしらえた心の影を外界に投影して見る」と読み解くことができるでしょう。心の影とは、たとえば「自分でもなかなか認めづらい感情」「昇華し切れていない感情」です。今回の月食は「私たちの心の中で影として存在している感情」を印象深い形でクローズアップしてくれるのです。
明日の月食は、あなたが今、他者や世界をどのように見ているのかを示唆してくれるでしょう。このとき、あなたが他者や世界に関して「見ようとはしていないもの」も同時に教えてくれるでしょう。「あなたが見ていることは本当にそうだと思う?」「いろんなことをもっと素直に受けとめてごらん」と伝えてくれると思います。
また、今回の満月(月食)は蠍座で起こります。このことにより、宇宙が「心の影」として示唆してくれるテーマのひとつは「愛着」だろうと洞察できます。
表面的な出来事としては、誰かに冷たくされたように感じたり、自分だけ損をしているような出来事に遭遇するかもしれません。そして、そのときになぜか「やっぱり!」と内心感じるかもしれません。この「やっぱり!」があなたの「心の影」です。つまり、あなたの心の中にある感情的な思い込みが「私はやっぱり愛されない」「私はやっぱり大切にされない」と反応しているのかもしれません。もしもあなたの心がそんな風に強く揺れたなら、それはあなたの「心の影」を見つめる良い機会なのだと思います。
「私はやっぱり愛されない」「私はやっぱり大切にされない」という感情的な思い込みに気づいたら、どうぞそれを深く感じてみて下さい。その思い込みの裏には、おそらく「もう少しだけ愛されたい」という切なる気持ちがあるはずです。そんな切なる気持ちの裏返しとして、「私はやっぱり愛されない」「私はやっぱり大切にされない」という「心の影」を自分でこしらえているだけなのかもしれません。見られたものは必ず変化します。今回の月食をきっかけに、そんな「心の影」を取り外し、美しく輝く満月のような私を自己確認できるかもしれません。あなたは愛されていたし、今も愛されているのです。
今回の蠍座満月の影響を強く受けるのは、固定宮の星座(牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座)です。エゴと愛のぶつかり合いをあなたの内外で経験するかもしれません。その経験を通じて「許すこと」「愛すること」を学ぶでしょう。活動宮の星座(牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座)は意地を張るのをやめるとラクになるでしょう。あるものを差し出したとき、別の何かが差し出されるのかもしれません。柔軟宮の星座(双子座・乙女座・射手座・魚座)さん、身体と心はつながっています。身体をゆるめ、心をほぐしましょう。
12星座の性質を行動パターンによって活動宮・固定宮・柔軟宮の3つに分けることができます。
■活動宮
太陽が活動宮入る時期は、春夏秋冬の始まりと重なります。新規起動力に満ちています。リーダーシップに優れ、どんなときもエネルギッシュに行動します。その反面、ある状況を持続することは苦手です。
■固定宮
太陽が固定宮に入る時期は、春夏秋冬の盛りの時期と重なります。ある状態をずっと維持させようとします。そのために必要な一貫性、粘り強さがあります。その反面、周囲の変化に対応することは苦手です。
■柔軟宮
太陽が柔軟宮に入る時期は、次の季節へと移り変わる時期と重なります。周囲の変化に敏感。周囲に合わせて柔軟に対応できるので、補佐役・調整役として活躍できます。その反面、優柔不断な行動も見られます。
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