2020.08.12 11:45

女を武器にする、あざとい女性にイラっとしてしまう心理【描き子のモヤモヤ解剖ノート】

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描き子のモヤモヤ解剖ノート

Twitterで人気の描き子さん(@kaqico)の連載コラム「描き子のモヤモヤ解剖ノート」では、恋愛に悩む女性たちのモヤモヤの理由をじっくり分析! モヤモヤで重たくなった頭の中を整理していきます。

あの子、あざとくない…?

描き子のモヤモヤ解剖ノート

◎今日のモヤモヤ
男性の自分に対する好意をうまく利用して人間関係を広げている女性をあざとく感じます。
そういう女性に対して、どうせ本人も自覚して思わせぶりな態度をとってるんでしょって思ってしまします。ときには、嫉妬してしまうことも…。

ちょっと耳が痛いお話かもしれません

これはですね、どちらも経験があるという人、多いんじゃないかなーと思います。
っていうのはつまり「あの女、色目使ってるよね」と陰口を叩かれたことがあり、自分も他の女性に対して「あの女はブリッコだ」と嫌な感情を抱いたことがあるという人。どちらかしか経験がないという人も、もちろんいるとは思うんですが。

それでとにかく問題は、なぜ自分の中に、または陰口を叩く人たちの中にこういう気持ちが湧き起こるかということなんですね。

ちょっと耳が痛いというか、私も自分に言い聞かせるつもりで多少なんと言いますか…鋭角な感じのことをお伝えしますが、どうぞ気軽にお楽しみいただけたら幸いです。

女性を武器にしない女は、ほぼいない

えっと、まずですね。女性には基本的に女性というだけで、男性に対する性的なアピール力があります。
これは本人に自覚があろうとなかろうと、自動的に発生するものです。
女性が「女を武器にしている」つもりはなくても、男性にとって女性は女性ですから。例えば女性が「自分のためのお洒落として」大胆な露出をしていようと、男性にとっては「ちょっとエッチな格好」に見える、みたいなこともこういう理由で起こるわけです。

女性が、極端に女性性から離れた格好をしていれば話は別ですが…スキンヘッドにするとか。でも普通の女性は女性に見える格好をしていますから、大なり小なり男性に対しアピールを行なっています。本人に自覚がなくても。事実としてそういうものです。そのアピールの強さに差はあっても、です。

なぜ「女を武器にする」ことが鼻につくのか

女性は大なり小なり、自覚なく女を武器にしている。だとしたら、人がある人を見て「何あの子、ブリッコすぎ」とか「あの女、女を武器にしてる」とか思うのってどんなときでしょう。

そう思う側はこう主張するでしょう。「確かに女は自覚なく女という武器を使っているのかもしれない。しかし私が苛立っているあの子は、明らかに自覚を持って、女性という武器を振り回しているのだ」と。

でも、本当にそうでしょうか? 他人の内心などわかりません。その人に自覚があるかどうかはさっぱりわかりません。
そして、たとえそうだとしても、「自覚を持って女性を使っている」ことを、なぜそんなに腹立たしく思うのでしょうか? 考えてみるとおかしくないですか?

腹が立つのは、その子がモテているとき

はっきり言いますが、「自覚を持って女を使っている」ように見える人に腹が立つのは、その人がモテている、ちやほやされている様子を見せつけられたときです。

自分でない誰かがちやほやされていると、嫉妬の気持ちが沸き起こったりします。
そして自分の惨めさを隠したくなって、相手の悪いところをあげつらいたくなる。そのとき湧いてくる一番簡単な言葉が「あいつは女を武器にしてる」なんです。女を武器にしているという悪口は万能です。女性に対してなら、ほぼ誰に対しても使えますから。

それは、上にも書いた通り、女性というのは女性だというだけで、無自覚に女性という武器をふるっているものだからです。男性が女性に対して好意を持ったりデレデレしたりしている様子を目の当たりにすれば、女性の行動や見た目の中に「あざとさ」を探し出すことは簡単でしょう。あの仕草がわざとらしい。あの話し方がブリッコっぽい。あのサバサバした感じがかえってあざとい…。その女性がどんな仕草、行動、見た目をしていようと「女を使っている」という批判からは逃れられないのです。

「女を武器にしていて腹立つ」は本心ではない

ですから私が思うに、「女を武器にしているのがあざとくて腹たつ」というのは本心ではないのです。「あの女ばっかりちやほやされていて腹が立つ」「私だってちやほやされたい」という自分の中の嫉妬の気持ち、認めたくない感情を覆い隠すための偽の言葉ではないでしょうか。

その証拠に、です。盛んにブリッコしたり性的アピールを連発(高い声で上目遣いで話すとか、男性にスキンシップをしまくるとか)したりしている女性がいたとして。その女性がまっっっっっったく男性に相手にされていなかったり、むしろ嘲笑されていたらどうですか?同情こそすれ、苛立ったりはしないと思いませんか?

だから女性が女性に「あの女あざとい」と言って腹を立てるのは「私だってちやほやされたい」という満たされない思いがあるだけなのです。

ちやほやされたいのは当たり前

「何あの女…」という気持ちが沸き起こってきたら「あ、今私は羨ましいのだな」「私だってちやほやされたいんだ」という素直な気持ちのほうを自分で見つけてあげることがとても大切になるでしょう。

ちやほやされたいという感情は当然だと思います。誰でもちやほやされたいですよ。当然私もされたいです。

もちろん「ちやほやされたい」という気持ちをすぐに満たすことはできないし、その気持ちが満たされない状態でちやほやされている人を横目に見ているのは苦痛でしょう。しかし、その人を攻撃しても何にもならないばかりか、攻撃すればするほどますます不快感が増し、相手も周囲のことも嫌いになるだけです。

静かに距離をとり、自分を癒す時間を持ちましょう。その人と無理に仲良くする必要もないし、好きになる必要もないのです。

◎今回のモヤモヤ解剖ノート

まとめ 描き子のモヤモヤ解剖ノート

※次回もお楽しみに(第2、4水曜更新)

プロフィール

描き子
1987年生まれのイラストレーター/デザイナー/ライター。
「暮らしに前向きな変化を起こす」ことをテーマに、イラストや文章を書く。

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