意識高い系の彼氏にイラッ…
「〇〇も知らないの?(ドヤァ)」
私の彼は、いわゆる意識高い系です。
やたらカタカナを使うけど、言ってることに中身がない。そのくせ、「〇〇知らないの?」といった感じで私をバカにしてくるのでイラッとさせられます。
彼の職場や周りの人のことを「あれはダメだ」と見下すような物言いでこきおろすのもどうかと思うし。
私の前だけでなく、職場や友人との間、SNSでもこんな調子のようで、彼の人間関係が心配になってしまいます。
彼に、こういった言動を抑えてもらうには、どうしたらいいのでしょうか?
上野さんの回答は…
ご質問誠に有難う御座います。
今回のご質問に直接回答をする前に、今回のご質問文に見られる“ある特徴”についてお話をさせていただきましょう。
今回のご質問文には“2つの特徴”が御座います。この特徴があるご質問文は決して少なくないのですが、それが一体何かお分かりになるでしょうか?
1つ目は彼氏様を全く褒めていないということ。
正確に言えば「彼のことを好きである理由」が全く見られないという特徴で御座います。
そして2つ目は、内容的に彼氏のことをボロクソに言っているのに「別れたほうがいいのでしょうか?」という旨の文章がないということ。
この2つの特徴を兼ね揃えているご質問文は決して少なくありません。
特に女性に多い印象で御座いますが、これまでの経験的にこの2つの要素を兼ね揃えている場合は「心の奥底では恋人と別れたいと思っている」と考えるべきでしょう。
おそらくは今回のご質問文を読んで、多くの方は「こんなクズとは別れたほうがいい」と感じたことと思います。私もご質問文で書かれている彼氏様の特徴を聞く限りでは「別れたほうがいい」と感じました。
ご質問者様もおそらくはこのご質問文を書いている最中に「というか、こんなヤツと別れてもいいんじゃない?」という気持ちが少なからず芽生えたことでしょう。というよりも、もしもその気持ちが一切芽生えていないのにこのように彼氏をボロクソに書いているのであれば、むしろ逆にご質問者様の精神状態が不安になってきます。
それではご質問者様自身もそこまで気がついているというのに、一体なぜ「別れたほうがいいのでしょうか?」という一文が書かれていないのでしょうか?
それは恐らく「良い人間でありたい」という倫理観でしょう。
現在付き合っている恋人と別れたいという相談など、できることならば誰もしたくないのです。恋愛においては基本的に「振る側」が悪者になりやすいので、可能な限り「恋人を振りたいと思っている」とかいう話をしたくないものでしょう。
いずれにしても「恋人もクズだが、そんなことを言うあなたもそこそこクズ」という印象を周囲の人に与えてしまいかねません。
ですので、自分では「別れたい」という一文を書かずに、内容で恋人をボロクソに書き、相談を受けた相手が自ずと「別れたほうがいいんじゃない?」と言い出すことを望んでいるのではないでしょうか?
もちろん仮にそうだったとしても、私はご質問者様の気持ちを否定するつもりは御座いません。
ですから、彼の話に入る前に、まずは一言ご質問者様にお伝えさせていただきます。
「そんな男、別れたほうがいいんじゃない?」
無知の知
古代ギリシアの哲学者であるソクラテスは「無知の知」という言葉を残したことでよく知られております。
「無知の知」というのは簡単にいうと「自分は「自分が知らない」ということを知っている」という考えで御座いますが、この考えは現代においても非常に重要なものでしょう。
「自分は無知である」と気づけなければ、新しい情報を収集したり、自分が間違っているという可能性に思いを巡らせたりもできません。
しかし今回の彼氏様のような方は、恐らく「自分が無知である」という自覚が全くないのでしょう。
大学で卒論発表をしたことがある方であれば、賢人ほど己の無知を自覚していると痛いほど理解をされていると思います。
その道の第一人者である教授が「勉強不足で恐縮ですが」とか「この分野は専門外なのですが」という前振りをして、凄まじくハイレベルな質問を繰り出してくるのです。
今回のご質問文でも、ご質問者様は「彼の発言には中身がない」と見抜いているようなので、ある程度彼の話の内容について知識があるのだと思いますが、恐らく彼はそれを想像もせず「こんなことも知らないなんて、なんてバカなんだ」と驕っているのでしょう。
彼が中学生くらいであれば、それも可愛いものかも知れません。
私だって中学生が「ラブホテルって実は18歳未満は利用できないんだよ」と私に自慢をしてきたら、「そうなんだ。〇〇君は法律に詳しいんだね」とでも言って彼を褒めるでしょう。
そんな大人の対応を本気にして「俺は頭がいい」と思っていても許されるのは、せいぜい高校生くらいまで。社会人になっても本気でそんなことを思っているのであれば、これはもう救いようがありません。
もしも彼がこの回答を読んでいるのであれば、1つだけ僭越ながらアドバイスをさせていただきましょう。
「大人は、あなたが思っているほどバカじゃない。バカなふりをしたほうが得なときにはバカなふりをするくらいには賢い」
恐らくこのアドバイスが彼に届くことはないでしょう。仮に読んでいたとしても「それはバカなのに自分は頭がいいと思っているヤツの話で、俺のことではない」とでも考えるのではないでしょうか。
彼は自分の無知さに気がついていないので、こちらがどれほど教えても決してそれを受け入れないのです。
そんな人をどうにかしようと思ったら、これはもうパワハラまがいの言葉の暴力で叩き潰すくらいしか方法が思いつきません。
まぁ、こんな男のためにそんなリスクを負ってくれるのは、せいぜい彼の恋人か、彼の親くらいなものだとは思いますが。
タイプ別、彼に欠点を直してもらう方法
今回の彼は少々難しいかも知れませんが、普通の男性であれば欠点を直してもらうことは決して不可能では御座いません。
とはいえ、言い方によって、相手の受け止め方が変わるのもまた事実。
そういうわけで今回は、男性のタイプ別に「欠点の直し方」について、“彼の遅刻癖を直してほしいと思っている場合”を例に解説させていただきましょう。
※まずはこちらの診断で彼氏のタイプをお調べ下さいませ。
◎ダメ男子別・彼に欠点を直してもらう方法(彼の遅刻癖を直してほしいと思っている場合)
係長男子
わざと一回遅刻をして「ごめん、もうデートの約束では絶対に遅刻しないようにしよう」と言う。
**ポイント**
こちらが同じミスをして、そのタイミングでルール化してしまう。
ルールに厳格な係長男子は、ルールとなれば破りません。
総務男子
「遅刻をされると凄く悲しい」と伝える。
**ポイント**
相手を叱責するのではなく、自分がどれほど悲しいかと言うことを伝えるといいでしょう。
良心に訴えかける方法が非常に効果的なタイプで御座います。
企画男子
「遅刻するなんて、あなたって普通ね」と挑発してみる。
**ポイント**
普通と言われるのが何よりも嫌いな企画男子は「そんなことをするなんて普通」という説得が効果的でしょう。
逆に「普通、遅刻なんてしない!」というような説得をしてしまうと「変わっている」ということに喜びを見出して、かえって悪化しかねません。
サビ残男子
「普通、遅刻なんてしない」と言う。
**ポイント**
とにかく周囲の目を気にするサビ残男子は「普通そうする」「みんなそうする」という言葉にめちゃくちゃ弱いタイプです。
また、内弁慶気質なところもあるので、彼の友人や知人から説得をしてもらうとより効果的でしょう。
サトリ男子
「私といるときは、遅刻しないで」とはっきり伝える。
**ポイント**
実は一番厄介なのがさとり男子。
人は人、自分は自分という価値観の持ち主なので、人からの忠告をあまり聞きません。
ただし「郷に入りては郷に従え」という価値観は持ち合わせているので「私といるときは」という前振りがつくと、少なくとも彼女と一緒にいる間の行動は改善されるでしょう。
経営者男子
「AでBでCだから遅刻しないで」と論理的に訴える。
**ポイント**
情が一切通用しない経営者男子は、論理的に説得するしかありません。
少々難易度は高いのですが、逆に言えば論理的に説明することさえできれば簡単に問題が解決するのは魅力。理論武装をしてから説得するように心がけましょう。
エンジニア男子
「遅刻しない方法を考えて」と依頼する。
**ポイント**
物事をシステマティックに解決するのが得意なエンジニア男子は、その問題が発生しない方法を考えさせることで改善が見込めます。
プロジェクトリーダー男子
「〇〇君って遅刻するんだって。あなたは遅刻しないから好き」とおだててみる。
**ポイント**
「君は〇〇をしないから好き」と勝手に決めつけてしまう方法が効果的です。
とにかくカッコつけたがりなので、このように言われると「俺はそういうことをしないかっこいい男なのか」と自分で納得して問題点が改善されます。
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