WEBや女性誌で人気上昇中の占い師・真木あかりさんによる、連載コラム「真木あかりの惑星カレンダー」では、 惑星の動きを占星学的に読み解きます。
今回は、3月22日に山羊座から水瓶座へ移動する土星についてお届けします。
3月22日、土星が山羊座から水瓶座へ
土星の移動 山羊座→水瓶座
(2020/3/22)
「時代の変わり目」に向けた「はじまりのはじまり」
2020年3月22日、山羊座に滞在している土星が居場所を移します。土星は2017年12月から山羊座に滞在を続けています。その山羊座には昨年12月に木星が移動し、2020年の年明けからずっと山羊座ステリウム(※)という状態が続いていました。その空気が22日の土星移動、31日の火星移動という流れによって、だんだんと変化していくでしょう。次に移動するのは水瓶座。そう、2020年12月22日に水瓶座で起こる、大きな時代の節目「グレート・コンジャンクション」のトライアル的なことが起こる、と考えていいでしょう。
グレート・コンジャンクションというのは、木星と土星が20年に一度、同じ場所で出会うタイミングのこと。時代の変節点として知られていますが、このイベントは200~240年ごとに「グランド・ミューテーション」という特別な配置になります。2020年12月22日のグレート・コンジャンクションはまさにこの特別なタイミング。「地の時代」から「風の時代」へと、時代が変わっていくのです。
地の時代は、ものを所有すること、お金をたくさん稼ぐこと、権力を抱くことが重視される時代です。一方で風の時代では、知性やコミュニケーション、自由といったものが重視されるようになります。たとえば「財産があり、不動産や車を保有していて、お金をたくさん稼ぐ人がすごい」という風潮はこれからどんどん薄れていきます。それよりも「ポータブルスキルをもって、自分が働きたい場所で働く人に注目が集まる」「サスティナブルな生活のために、シェアリングサービスを活用することが主流になる」といった世界へと変化していくのでしょう。この3月の土星の移動によって、そうした変わりゆく価値観を目の当たりにする、自分ごととして実感する人は多いのかもしれません。
※ステリウム:山羊座に惑星が集中している状態のこと
不安が覆う世の中で、テクノロジーの見直しが起こる
これを執筆しているのは3月のはじめですが、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者数は世界中で増加し、不安が世の中を覆っています。テレワークにシフトした人も多いでしょうし、苦境に陥っている業界も続々と危機感を強めています。おそらくですが、土星移動以降はこれまでの働き方がもたらす負の部分がたくさん出てくるのでしょう。たとえば「みんなで同じ時間に同じ場所で集まって働きましょう」といった従来の勤務スタイルは意味を持たないということが明確になり、ルールが変わってくるかもしれません。一方、急速なテクノロジー化によるネガティブな一面も見えてくると予測されます。たとえば、テレワークではどうしても実現できないコミュニケーションにみんなが気づき始めるとか、AIへの疑問が高まってくるとか、です。
ただ、これらは決してネガティブなことではありません。時代はそちらに向かっているのであり、ただ一足飛びにいくほど簡単な話ではない、というだけのこと。慣れ親しんだ価値観が変化するときに出てくる不安や疑問は、頑張ってきた・頑張っている、その証拠なのだろうと思います。
木星のテーマは、グッと動きやすく
一方で、木星が管轄する年間テーマについては、のびのびと力を発揮しやすくなるでしょう。土星の「制限」の枠が外れ、木星が本来持っている「拡大」の意味合いを遺憾なく発揮できるようになるからです。年間テーマはいろいろなところで公開されている「2020年の運勢」をご覧いただいたとき、一番大きく扱われているテーマと考えてください。
念のため、一覧で記しておきたいと思います。
【12星座別 年間テーマ】
★牡羊座…仕事とキャリア
★牡牛座…視野を広げること、深い学び
★双子座…人から受け継ぐこと、期待に応えること
★蟹座…パートナーシップ
★獅子座…目の前の仕事、役割を果たす、健康
★乙女座…愛と自己表現
★天秤座…自分の「ホーム」を作る、家族、住まい
★蠍座…移動とコミュニケーション、勉強
★射手座…お金、得意分野を磨くこと
★山羊座…自分の人生を生きる、重要な決断をする
★水瓶座…心のなかにしまっておいたこと、やり残したこと、本心
★魚座…未来、友情、仲間との関係
土星は7月2日まで水瓶座に滞在します。その間、特に5月11日まではこうした「はじまりのはじまり」という傾向が色濃く出るのではないかと予測します。不安に絡め取られそうになったときほど、今をしっかりと見つめ、自分のこれからを考えること。これまでのやり方にとらわれず、柔軟に自分の道を探っていくこと。そんなことに意識を向けてみると、得るものも大きいのではなかろうかと、私は考えています。
>>次回もお楽しみに
4月前半のボイドタイムカレンダー(3月31日更新)