大人気ライター・石井ゆかりさんによる、女性の心に寄り添う個人占い。恋愛や人生の悩みにお答えします。
じゅんさん(38歳女性)
私は今、飲食店のホールを任されています。
で、接客を変えろと要求されてます。
もっと自由にお客様側にたって、というのはわかりますが、判断に自信が持てず、上司の顔色を伺う自分がいます。
上司曰く、「本当は自己顕示欲もプライドも高くて強い性格なはず」なのに、ネガティブで自分をいつも抑えているように見えるそうです。
私も要求に応えて変わりたいのです。
自分の持って生まれた可能性やそれを発揮するのにいいタイミングを知りたいです。
じゅんさんへ
その上司の方は炯眼ですね!
というのも、じゅんさんのホロスコープは確かに、とても自己表現欲が強く、負けず嫌いで、誇り高い要素に満ちているからです。
牡羊座の太陽は金星と近くにあり、とても魅力的で愛嬌のある、「愛される」力を持った状態になっています。月は獅子座で、注目されたい、という気持ちにあふれていますし、水瓶座の木星と火星は、自分の頭で考えて行動することに価値を置いています。
とても、人におもねったりビクビクしたりする感じがある人だとは思えません。
じゅんさんの土星は双子座にあり、この星は「他者」のほうを向いています。この配置は、じゅんさんが「他人とは理解し合えないのではないか?」という強い緊張感と疑いを抱いていることを象徴しています。
あるいは、コミュニケーションによって人と理解し合うことが「不可能なのではないか」と感じているのかもしれません。
土星という星は、経験を重ね、周囲からのニーズや意志によってそちらに向かっていくべきテーマを象徴しています。最終的にはその分野は、努力によって「得意分野」「専門分野」とすることができるのです。
でも、お若いうちは、「自分はその事が苦手なのだ」という意識が強くなってしまうのです。
その上司の方とじゅんさんはおもしろい繋がりを持っています。
その上司の方にとっての苦手な分野、緊張する分野が、じつは、じゅんさんはとても得意なのです。
ストレートに「生きている」ことを肯定する力、本来的に自分に正直に生きる力、ありのままでいて魅力的でいられるということが、上司の方にとっては、苦手分野であり、憧れでもあるのです。
ですから、じゅんさんに強く期待してしまうのかもしれません。
じゅんさんのコミュニケーションは、磨けば磨くほど自由になります。
語ること、聞くことはとても大切です。
また、本を読んだり、旅行したりすることも大事です。
そこに負荷をかけることで、持って生まれた素晴らしい魅力や肯定力、表現力が解放されていきます。
タイミングを、ということですが、2012年の夏から2013年の夏にかけて、木星という「成長・拡大の星」が、じゅんさんの課題を象徴する土星に重なっていきます。
来年から再来年にかけ、じゅんさんはコミュニケーションにおいてかなり自由になっていくだろうと思います。
その上司の方とも、深く解り合っていけるに違いありません。
じゅんさんは、素晴らしい才能と魅力に恵まれた方です。
客観的な正解を追い求めてしまったり、自分は空気が読めていないのではないかという疑念を抱きガチかもしれませんが、この世には「客観的正解」などは、ほんとうは、存在しません。
そして、読まなければならない空気も、ないんです。
思いやりや、相手を理解しようとする意志によって、人と人との関係はとてもゆたかに発展します。
自分がどう思われるかを度外視して、あくまで相手に対して「この人に対して、できることはなんだろう?」と、積極的な他者への関心を持つことは、この上司の方はとても得意ですし、じゅんさんも実は、その力を、「秘められた才能」としてお持ちです。
持ち前の魅力を大切に、自由に輝かせて頂きたいと思いました。
石井ゆかり
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