1月11日は蟹座で満月です。今回の満月は月食でもあります。昨年12月26日の山羊座新月(日食)および今回の蟹座満月(月食)を境に、私たちは2020年上半期に入ることになります。この時期の星回りをご紹介しましょう。
月食は、地球の影が月にかかることで満月が欠けて見える現象です。占星術では、月食を「心の陰影を外側の世界に投影するタイミング」と読み解きます。心の陰影とは「言葉では表現できない深層心理や内的イメージ」「内なる世界の光と影(未完了な内的エネルギー)」などと言えるでしょう。
つまり私たちは今回の蟹座月食を通じて「胸の内に抱えてきたこと」「未だ完了していない思い」「知らないふりをしてきたこと」などをかいま見ることになるのかもしれません。いずれにしろこの時期に見聞きすることのいくつかは、私たちの「内なるもの」とどこかしら関係しているように思われます。つまり月食とは、半年に一度行われる内的整理・内的浄化のタイミングでもあるのです。
月食図を見てみましょう。蟹座満月(山羊座太陽と蟹座月が向かい合っている配置)に山羊座水星、山羊座土星、山羊座冥王星が重なっています。この星回りには今年の主要な星回りのひとつである山羊座土星×山羊座冥王星が含まれていて、山羊座太陽や山羊座水星はそれらに光を当てているようにも見えます。
◎“終焉”を表す山羊座土星&山羊座冥王星
山羊座土星×山羊座冥王星の星回りは長期的な星回りです。昨年3月ぐらいから現れ始め、この満月頃がピークとなった後、今年3月には崩れます。またこの山羊座土星×山羊座冥王星の星回りは、「大きな意味を含んだ終わり(終焉)」「決定的なタイミングを目前にした切迫感」と読み解けるでしょう。さらには、昨年3月からこれまでの世界を見渡したとき、この星回りには「今までの当たり前が質的、構造的に変化する。今までの当たり前が全く別物に変容する」という示唆も含まれていそうだと私は感じています。
◎「2020年を生きる私」へ切り替えのとき
したがって今回の満月は、(山羊座土星×山羊座冥王星の星回りと共に)昨年3月頃からこれまでを振り返りながら、自分の内外の整理統合や切り替えがなされるタイミングになり得るでしょう。昨年は平成が終わり、令和という新しい時代になりました。私たちの人生においても2019年は何かが終わりを迎え、新しい何かが始まった1年であったのかもしれません。あるいは今まで当たり前だったことが、全く別の「当たり前」になりかわっていったのかもしれません。この時期、2019年を振り返るような出来事が起こり、そういうプロセスを通じて「2020年を生きていく私」へあなたの内外が切り替わっていくように思われます。
今回の蟹座満月の影響を強く受けるのは、牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座です。ある出来事を通じて「あれはあれでよかったんだ」「あれはそういうことだったのね」と感じるとき。心境の変化と連動するかのように、あなたの内外もしかるべき方向へと更新されていくでしょう。
牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座は、不思議な偶然や興味深い出来事がやってきて「今までとは違う未来へ導かれている」と感じるでしょう。思いもよらぬ展開もあるのかもしれませんが、それも悪くない流れだと思います。
双子座、乙女座、射手座、魚座は、自分と宇宙の流れが食い違っているように感じるかもしれません。そんなときでさえ、あなたは宇宙からのサポートを受けています。宇宙を信じ、一瞬一瞬を精一杯生きましょう。そうすれば、その問題はいつしか問題ではなくなるでしょう。
次回は1月25日 水瓶座の新月(1月24日更新)
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