大人気ライター・石井ゆかりさんによる、女性の心に寄り添う個人占い。恋愛や人生の悩みにお答えします。
りえさん(31歳女性)
周りに比べて時間の流れが早いような気がします。最近感じるのが「どうして周りはこんなにも遅いのか」。
今の自分はやりたいこともやらなければならないこともあって、1日がとても早く感じます。しかし、ふと周りを見渡すととても悠長でのんびりで、ときとしてそれが私の足かせになってしまうことがあります。
協調することも大切だとは理解していても、スピードを緩めることが困難です。どうしたら周りに合わせられるのでしょうか。よろしくお願いします。
りえさんへ
りえさんは、非常に優秀で集中力のある方なのだろうな、と思います。
ご自身の物事の処理能力が高く、
周囲の方々がついて来られないような状況なのかな、と思いました。
ホロスコープを見ると確かに、
山羊座と蠍座に星が集まっていて、
実行力と集中力の高い方でいらっしゃることがわかります。
目的意識が強く、果断で、あまり迷うことのない方だろうと思います。
「悠長でのんびり」な人々が、
例えば職場の同僚のような人々なのか、ご家族やパートナーなのか、
それにもよると思うのですが、
自分が思ったようなタイミングで行動してくれないと、
とても苛立ちを感じるのは、よくわかります。
特に、りえさんのように意志がハッキリしていて、
積極的で責任感の強い方にとっては、
のんびりと時間をつぶしてしまうような人は
「悪」のように見えることもあるかもしれません。
りえさんのホロスコープで非常に特徴的なのは、
風の星座に星が1つもないことです。
風の星座は「関係、客観、バランス」を象徴する世界です。
人とバランスを取ったり、自分のスピードを人に合わせたり、
空気を読んだり、呼吸を合わせたり、ということが
あまり得意でない傾向があるのかもしれません。
人のリズムが読めない、という感じがあります。
更に言えば、風の星座は
「自分は自分、人は人」
というふうに、お互いの違いを認めて切り離すことができる世界です。
言わば「精神的に自立できる世界」といっていいかもしれません。
もしスピードが違っているなら、
全員で足並みを揃えようとせず、
むしろ、みんな自分勝手に動くのでもいいじゃないか
そのほうが合理的だ、というふうに考えるのです。
りえさんの山羊座の星々はむしろ、
伝統的な価値観や組織としての統一感を重んじますし、
蠍座の3星は「紐帯」「心の結び付き」「一体感」を求めます。
風の星座の「切り離す」感じは、
りえさんの中には、薄いので、なおさら
「合わない」ことへの苛立ちが強いのかな、と思いました。
また、りえさんは「注目され、評価されたい」という気持ちが
とても強いところがあると思います。
スピード感をもって、集中的に物事を処理し、
優れた才能を発揮している場面なのに
周囲の「のんびり」に巻き込まれて、
正当な評価を受けられていない、という思いも、
りえさんの苛立ちの一面にあるのではないかと思います。
りえさんの集中力や責任感、実行力は、
素晴らしい才能ですから、それを抑え込む必要などは、
一切ないと思います。
そのままで素晴らしいと思います。
「切り離す」ことができないのも、
一つの才能です。
りえさんが「切り離さない」ことによって
誰かが救われているかもしれません。
りえさんの心は、とても冒険的です。
天王星と金星は射手座に、月は獅子座にあって
とても自由で好奇心旺盛なところがあるようです。
また、他者の生き方や望みを尊重する気高さもお持ちです。
山羊座的な「・・・でなければならない」という縛りを少しゆるめ、
射手座-獅子座的な、人間存在を丸ごと肯定し、
自分の願いをもまるっと肯定して、ひたむきに自由を目指す
という部分に光を当てれば、
苛立ちも少しは収まるのではないかと思いました。
また、誰かに「ほめてもらう」ことも
とても大事です。
りえさんの能力や実績を、きちんと言葉にしてほめてくれる人を
確保してみてはいかがでしょう。
「そうすればやる気が出るので、ぜひほめてほしい」
と誰か信頼できる人に頼んでみると、
他人の「のんびりした悠長な態度」に対しても
心がそれほど、苦しまなくなるかもしれません。
これは、場合によりますが、
ついてきてくれないときは、
おいてきぼりにしてやってもいいのです!(笑)
もちろん、幼い子どもやその他、
守られなければならない存在に対しては、
それは当てはまらないでしょうし、
やたらめったら人をおいてきぼりになどできない環境も、
世の中にはたくさんあります。
でも、もしどうしても苛立ったときは
ムリに待っていないで、
先に行ってしまってもいいと思います。
小さなこと、例えば食事とか、ちょっと買い物に出るとか、
そんなことであれば、
最初は「一緒に」と思っていても、相手がついて来ないなら
「先にやってるね!」
と、行ってしまっていいのではないでしょうか。
他者が「ついて来ない」ことに苛立つ人の中には、
「実は、自分自身の心が、自立できていない」
というケースがあります。
他人と自分を同一視していたり、
待ってあげているつもりで実は、一緒に来てもらっている
という仕組みになっていることがあるのです。
もし、りえさんの心がそんなワナにはまっているなら
「1人で先に行っちゃおう!」
を、ささやかにでも実戦してみると、
意外に、楽しく自由な状況が生まれるかもしれません。
以上、ご参考になれば幸いです!
石井ゆかり
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