「笑っていいとも!」でおなじみ、ネガティブすぎるイケメンモデル・栗原類さんのタロット講座 実践編第14弾。人気タロット占い師・濱口善幸さんの指導のもと、タロットに隠された意味を勉強していきます。「ワンド」の1から10(ヌーメラル・カード)の解釈がわかります!
濱口さん(おやびん)
迷える人々を導いてきた
人気タロット占い師
類くん(見習い)
ネガティブだけど
タロットには興味津々
局(つぼね)ちゃん
類くんの上達を見守る
占い案内人
今回は、小アルカナの「ワンド」を勉強します。今までより、少し解釈が難しくなっているようです。しばし、じっと考え込む類君の姿が印象的でした。
今日は小アルカナの一つ、「ワンド」を勉強しましょう。そろそろ、類君ならではの見方や考え方が入っていくといいなと思います。
「ワンド1」のカードを見て、ちょっと難しくなって来たかなという印象を受けました。正位置の場合は祝福や癒しなど、幸せな感じがします。猫が爪をガリガリ研いでいるのはストレス発散という意味でしょうか?
そういうふうに自分でカードを見て第一印象を持つことは、タロットではすごく大事なんですよ。そして、相談者や相談内容によって、その解釈を変形していくことが必要になってきます。
「ワンド1」は逆位置だと害悪など、自分の神経を削るようなものですか? 猫はぶら下がっているしかないというか…。正位置は癒し、病からの心の回復。逆位置は、気分を悪くするようなものかなと思いました。
「ワンド1」の解釈のもう一つの鍵は、猫が爪を研いでいるということです。猫にとって爪は大事な武器ですよね? それを磨き上げる理由は何かを考えてみましょう。
戦ったり、身を守ったりするためですか?
そう。何かを始める前の備えですね。「何かをスタートするための準備をしている」と考えると覚えやすいですよ。この意味を元にして膨らませると、いろいろな解釈をすることができます。
類君の「ワンド1」に関する第一印象は的確だったようです。そういうインスピレーションがパッと浮かぶところに、類君の才能を感じますね。
「ワンド2」は謎めいたカードですよね。この猫はなんで地球を持っているんでしょうね?
地球を持っているけれど、大アルカナの「世界(The World)」とは関係ないんですか?
「世界(The World)」と違うところは、地球の大きさです。この猫の持っている地球は小さいですよね?
自分の小さな夢が叶うということですか? かっこいい服が欲しいなと思って探していたら見つけられるとか、そういう小さな喜び、小さな夢が実現するという暗示でしょうか?
「夢」という言葉はいいですね。シチュエーションで考えると、この猫は何をしていると思いますか? 山沿いを見ていますよね?
ちょっとした頂点に立っているので、成功を表している感じがします。
猫は城の縁に立って何かを見ていますよね? ということは、何かの合図を待っているという状態です。「敵が攻めて来る」とか、「待っている人が来る」とか。この点を追求していくと、「幸運期を待っている状態」ということになります。「何かが来るのを待つという状態」でもいいです。
相談者が何かを始めようとしているときに「ワンド2」が出たら、「期待できる」ということを表しています。仕事で何かをやっていこうと考えている人なら、「それをやるための準備ができている」という意味になります。
待っているというと、その人は執念深い人にも見えてしまうのですが、そういうわけではないんですか?
執念とは違いますね。既に備えがしてあって、いつでも攻めに行けますよということです。「私は恋愛ができないのですが、どうしたらいいですか?」という相談であれば、「恋愛する準備はできていますよ」という意味なので、「あなたは、合図が来たらすぐに恋愛できますよ」と言ってあげることができます。
なかなか決断できない心の弱さを表しているわけではないんですか?
わかりやすく言うと、水着を着て、飛び込み台の上に立っている状態ですね。笛が鳴るのを待っている状態です。笛が鳴ればいつでも飛び込めるのに、相談者は自分が待っている状態であることに気づいていないんです。
その人は、気がつかない人…鈍感な人ということですか? 空気が読めない人というわけではないんでしょうか? ちょっと難しいですね。
「ワンド2」がわかりにくいのは、今までのカードの流れとは違うからだと思います。アドバイスとしてよく出てくるカードなんですよ。猫の後ろのほうには誰かの影がありますね。この影は、準備をしている人たちだと言えます。「既に準備が整っているのだから、動きなさい」と言ってあげられるカードだと考えましょう。
このカードの代表的な意味を単語で表すとしたら、どう言えばいいでしょうか?
「発展と上昇」ですね。発展する準備が整っている。土台は固まっているということです。このカードが未来を占う場面で出てきたら、「○月に全部準備が整うから、そのときに動きなさい」ということ。過去に出てきたら「そのときに準備が整っていたのに、あなたは行動しませんでしたね」と解釈できます。
過去にこのカードが出てきて、その後に、「死(Death)」が出てしまったら、「過去に準備が整っていたのに、あなたは何もしないばかりか全部白紙にしちゃいましたね」という意味になり、占いで言われると一番困るケースです(笑)。「またとないチャンスだったのに、途中でやめたでしょ?」とか、「過去にすごい結婚の運気があったのに…」とかね。
逆位置はどんなことを表しますか?
「先走って、タイミングを逃す」ということになります。
つまり、「運命の輪(The Wheel of Fortune)」の逆位置と同じような意味ですか?
そうですね。
逆位置は、チャンスを逃す。まだ動くタイミングではないということなんですね。
「ワンド1」は爪を磨いて備えている。「ワンド2」は上昇と発展に備えという意味ですが、「ワンド」のカードは、そのように「備え、準備」に関係するものが多いと思っていいでしょうか?
いいと思います。
「ワンド2」はわかりにくかったかもしれませんが、「ワンド3」はわかりやすいですよ。
この猫は海を見ていますね。
猫の立っている場所の高さを見てください。「ワンド2」と比べると低いでしょ? 海の近くに立っているんですね。
「ワンド2」が上位だとすると、「ワンド3」は最下位。「ワンド2」は「完成していてもう何かができる」けれど、「ワンド3」は「まだ準備できていない」ということを表しています。
恋人がいる人が「そろそろ結婚したいのですが、しても大丈夫ですか?」という相談をしたときに、このカードが出たら、まだ時期じゃないと答えたらいいですか?
「まだ努力が足りない」ということです。だから「努力してください」とアドバイスできます。
この猫は足を踏ん張っていて、自慢げに見えるのですが、誇りを持っているということでしょうか。自信満々、自信過剰な感じにも見えます。この人はお調子者というわけではないんですか?
「自信がありすぎて失敗するパターン」とも言えます。努力が足りないんですね。「あなた、恋愛したいと言っていますが、そもそも人を信頼して恋愛できる状態になっていますか?」なんて言ってあげるといいですね。
その人は未熟ということですか?
「経験不足」ということです。一方で、このカードの逆位置はひどいですよ。「努力しても実らない」という意味なんです。このように「ワンド」は正位置の解釈が良く、逆位置の解釈は良くないカードが多いので、逆位置で出た場合は「努力の仕方を変えなさい」と言っていいと思います。
「もがいてもダメですよ」というよりは、「方法を変えなさい」とアドバイスするといいんですね。
恋愛したい女性の相談で「ワンド3」の逆位置が出たら、その人は「恋愛のための努力の仕方を間違えている」と考えられます。「こんなに仕事を頑張ってるのに、出会いがないんです」と言われたら、「仕事頑張ってたら出会いないでしょ?」と言えますね。
その人は、仕事に関しては自信満々みたいだから、仕事での人の接し方、出会いを考えた方が良いということですか?
というより、「仕事はほどほどにしておいて、恋愛に力を入れてください」ということですね。「道を変える必要がある」んです。「仕事を頑張ってたら出会いはないですよ。会社と家との往復だけでは恋愛できませんよ」と言ってあげましょう。
「ワンド」は小アルカナの中でも、なかなか解釈が難しいみたいですね。自分で納得できる単語が見つかりにくいみたいです。類君、頑張って!
「ワンド4」のカードは、休憩をしているように見えます。何かお祭りのために備えているのでしょうか?
猫たちの頭上を見てください。柱の間にクリスマスみたいな飾りがありますよね。真ん中を支えているわけではないのに、すごく良いバランスでついているでしょ? これは「安定」を示すカードなんです。
では、逆位置だとバランスを崩すということでしょうか。休憩をしているように見えるのですが、そういう意味はないのですか?
休憩しているように見えるせいで、わかりづらいのかもしれませんね。果実が実っていることにも「安定」という意味があるんですよ。そして逆位置は「不安定」を表します。
これは争いの絵ですか? 体が小さいので、子どもたちの争いということでしょうか? 小人ということも考えられますが。
これはそのまま「争い」のカードです。
「この人と仲良くやっていけますか?」と相談されたら、その人とは喧嘩になりますよということですね。
逆位置になると、「小さな争い」を表します。「小競り合いが起きる」ということで、争いに変わりはありません。解釈が変わらないという意味では「塔(The Tower)」に近いですね。「塔(The Tower)」の場合は正位置では「完全に崩れる」、逆位置では「少し崩れる」ことを表しますからね。
「塔(The Tower)」は自分にとっての大きな事故ですよね。「ワンド5」の場合は人とのトラブルという意味ですか?
はい、そう考えて大丈夫です。
「ナイト(Knight)」と同じように馬の絵が描かれていますね。「ワンド6」の場合、冠をかぶっているということはリーダー的な存在を表しているのですか?
そうなんですよ。争いを意味する「ワンド5」の次のカードなので、王が出てきました。月桂樹の冠は勝利の象徴なんです。
「戦車(The Chariot)」と似ていると考えていいですか?
馬に乗っているので「戦車(The Chariot)」と同じ、「移動のカード」だと考えていいと思います。
「戦車(The Chariot)」と似ているということは、「ワンド6」は「邪魔なカード」なんですか? これと「戦車(The Chariot)」が2枚続けて出たらどういう意味になるのでしょうか?
「邪魔なカード」という表現が出てきましたが、これは、「カップ」(第11回)で説明のあった、「フェイクのカード」のことです。タロットが当たりすぎるのを防ぐため、あまり意味をなさないカードも含まれているという説明がありました。それは解釈をする際、無視してもいいそうです。
ちなみに馬、船、戦車など乗り物の絵柄のカードは「移動のカード」と呼ばれています。
「戦車(The Chariot)」が移動することで、勝利を表します。「ワンド6」が出てきたら、これから、何かをしようとかと考えている人は、「今動くと勝利に結びつく可能性が高いですよ」という意味になります。
1人で突っ走っていいということですか? それとも仲間と協力したほうがいいとか、周囲の協力を得たほうがいいということでしょうか?
そこをアドバイスとして付け加えてられると良いと思います。「自力と他力の2つが合わさったときに、幸運期が必ず訪れます」とかね。まあ、これはちょっと哲学的な話ですが、「あなたは今そういう時期ですよ」ということになります。
逆位置は失敗を意味するけれど、「戦車(The Chariot)」の逆位置ほどではないんですね?
「ワンド6」の逆位置の場合は「動くタイミングじゃないですよ」ということになります。
敗北ではないんですね? 動こうとしたら、結果的に失敗して怒られちゃうみたいな軽いミスですか?
「動いてみたけれど意味がなかった」ということです。
なるほど。例えば、仕事だったら他の部署に異動しても変化はないし、意味もないということでしょうか。
いい解釈ですね、そんな感じです。
類君は、大アルカナと比較しながら質問していますね。そうやって関連づけることで脳にイメージを焼きつけているのでしょうか。
「ワンド7」はわかりやすいカードですよ。
人を襲うということですか? 立ち向かうという意味でしょうか?
手前の猫と奥の猫、どっちが主役だと思いますか? よく見てください。奥は崖っぷちですよね。
つまり、奥にいる猫は追い詰められているということですね?
しかも1人でしょ? これは孤独を意味します。「孤独と孤立」のカードです。
仕事を占っている場合に、孤独と孤立のカードが出るということは、結果的に自分1人で営業などに行くということですか?
「1人で行くと敵に追い詰められて失敗しますよ」ということです。鎧を着て、頑張って戦ったけれど失敗しちゃったと…。
恋愛で出た場合はどんな意味になりますか? 「ある人と付き合っているけれど、これからどうなりますか?」という相談の場合は?
「周りに意見を聞いてください」と言ってあげるといいですね。
1人で突っ走ったら、結果的にダメになるかも…ということですか? あるいは他の人が狙っているということになるのでしょうか?
他の人が狙っているというより、周りが反対するということです。「その人と付き合うのは、やめておいたほうがいいですよ。あなたは、結果的に遊ばれて、ズタボロになってしまうよ」ということですね。このまま行けば、自分が孤立して最後にひとりぼっちで寂しくなって終わり。「周りに相談してみてください。うまくいけば周りが協力してくれるかも」と言ってあげてください。
逆位置だとどうなりますか? (カードを逆さまにして)こうすると天にいるように見えるのですが、成功という意味にはならないのでしょうか?
これは「ワンド5」に近いですね。つまり、ニュアンス的に「塔(The Tower)」とも近いカードです。
ミスを表すわけではないのですか? 崩れるという意味ではないのでしょうか?
「追い詰められるという結果がその先にあったんだけど、とりあえず回避できたね」ということです。「ギリギリのところで助かる」と覚えておくといいですね。
恋愛の場合だったら、その人と付き合おうとしたときに、もう一度深く考えて答えを出したから、悪い事態を回避できて良かったということですか?
そうです。大アルカナは、正位置と逆位置の意味が正反対の場合が多かったけれど、「ワンド」を含め、小アルカナは基本的に、正位置の場合のカードの意味が少し弱まるというふうに解釈すると良いと思います。
「ワンド」にも、前に勉強したものと意味がだぶっているカードがあるんですね。「ワンド5」や「ワンド7」は「塔(The Tower)」に似ていて、「ワンド6」は「戦車(The Chariot)」に似ているとか。
そうですね。ただ、「ワンド5」と「ワンド7」は似ているといっても、「ワンド5」は会社の争いなど、大きな意味での争いを表し、「ワンド7」は自分と周りの人など、個人的な争いを暗示しています。だから「ワンド5」が出たら「ここはもめそうだから、口を出さないほうがいいよ」というふうに、全体的な話をしてあげるといいですね。
引っ込んでおいたほうがいいよってことですか?
「トラブルに巻き込まれそうだから、出しゃばらないように」ってことですね。
大アルカナと違って小アルカナの場合、逆位置のカードは正位置のカードの意味が弱まるという意味なんですね。これを覚えておくと、解釈の幅がぐっと広がるかも?
この猫は空を見ていますが、これが「ワンド」のカードということは、あり得ないことが起きているということですか? 「運命の輪(The Wheel of Fortune)」のように突然のハプニングが起きるとか…。
ハプニングというより、これは良いほうのできごとですね。急発展、急成長。「思いもよらないできごとが起こる可能性が高い」ということを意味しています。
正位置では突然の運、つまり「ツキが回ってきた」ということになります。反対に逆位置の場合は「チャンスを逃す」ということです。それを「予期せぬハプニング」と言い換えてもいいかもしれません。
思いもよらないことが起きそうということですか?
そうです。逆位置はややこしいから無視したほうがいいですね。
ここはスルーしたほうがいいんですか? 何も気にしないほうがいいと言ってもいいんでしょうか?
「予期せぬハプニングが起きそうだったけれど、結局何も起きないですよ」と言えばいいと思います。
これは、悪巧みを表すカードですか? この猫は“ドヤ顔”をしていて、悪いことを考えているように見えます。他人のモノを勝手に借りるとか…。
恋愛相談で出てきたら、「その人と付き合いたいんだけれど、どうしたらいい?」と聞かれても、この人は本当にその人と付き合いたいというより、ただ遊びたいだけということでしょうか?
そういう捉え方もできると思います。
これが逆位置だと、「悪巧みが逆さ」ということなのでそれが失敗になるということでしょうか。
僕は、このカードが出てくると、その人の本心や目的がわかっちゃうと思うんです。「ワンド9」だけで決めつけるのは良くないかもしれませんが、これが悪巧みの失敗や悪さの失敗ということなので、その人が悪いことを企もうとすると、失敗に終わって、自分が責められる結果になるような感じがします。
うーん。むしろ、「危険を察知」するとか、「障害がある」ということですね。悪巧みって、つい魔が差してやってしまうというニュアンスがあるじゃないですか。だから、それに注意してくださいという意味になります。
それは、警告的なことですか? 例えば、結婚相談で「ワンド9」の正位置が出たら、相手はあなたではなく、別のモノを狙っていると言っていいんでしょうか?
その人の「お金や財産など、別の意図がある」ということになるかもしれませんね。
その人自身を占う場合に「ワンド9」の正位置が出たら、危険や悪巧みがその人を待っているということになりますか?
そうですね、その人は「危険な考えをしてしまう可能性がある」ということになります。
相談者が「他人からこう言われたのだけれど…」と言ってきたら「相手は、あなたの財産を狙っている」とか、「あなたは思い込みの激しい状態になっていて、結果的に苦しくなっちゃう」と言っていいですか?
「周りにこう言われたのですが…」と相談されたときに「ワンド9」が出たら、その通りということです。例えば、好きな彼と付き合い始めて3ヵ月だけれど、友達がみんな「彼と付き合うのはやめておけ」と言ったとしましょう。そのときにこのカードが出たら、「その人と付き合うのはやめておいたほうがいい」ということですね。友達が言っているとおり、「相手は悪巧みをしている人」と考えられます。
つまり、これは悪さを表すカードですか? でも、「悪魔(The Devil)」ほど悪くはないのでしょうか?
「悪魔(The Devil)」が出たら、その人は詐欺師になってしまいます。そこまで悪くはないですね。
「ちょっと魔が差してやってしまった」程度の、法律違反ではないぐらいの悪さですね。
逆位置だと「悪さをしそうなときがきても、回避できますよ」ということになります。「軽い悪さを考えてしまうときが来る」ということです。
僕は、これは強欲なカードだと思います。重くて大きなものを自分1人で、しかも一気に持って行く様子を表しているので、欲を表すと思うんです。お金や恋愛など、あらゆる欲のイメージがあります。
そう。「欲を1人で持っている」という意味です。「ワンド10」はタロットカードの中でも、かなり重要なカードなんですよ。これが出てくるときは、高確率で占いが当たるんです。
この絵をよく見ると、お城まで持って帰ってきているでしょ? この猫は、なんで1人で10本もの棒を持って帰ろうとしているのかと考えてみると、「しなくていい苦労をしている」ということになるんです。
つまり無駄な動きということですか?
そうです。「あなた、こんなにいっぱい1人では持って行けないでしょう?」ということ。しかも、こんなに引きずって…。
このカードの猫は服装も今までとちょっと違いますね。農民というか、庶民的な格好ですよね? ちょっと汚れてぼろぼろですし。無駄な動きというのは、「カップ8」の意味するものとは違うんですよね? 時間のルーズさと無駄な動きとは違う意味を持つんですか?
例えば、探し物をしていたとしても、その人は「探し回りすぎ」ということです。こんなに暗いときに探し回らないで、明日の朝、明るくなってから探せばいいのにというニュアンスですね。
時間のルーズさというより、待ち遠しいということですか?
それもありますね。「ワンド10」はしなくていい苦労のカードです。これが出てくるときには、みなさん、だいたい、無駄な努力をしているんです。気づいたら、そうなっていたみたいな感じですね。「無意識に会社や恋愛に洗脳されていた」とかいうこともありますし。
恋愛でいうと、相手の意見を100%信頼してしまっている状態ということですか?
「相手のぺースにはめられている」ということです。一番わかりやすいカードですね。そして逆位置の場合は、しなくていい苦労の逆の意味。つまり「いま努力しているものがあれば、それを続けていけば実るよ」ということになります。
「ワンド」のカードは全体的に、人間性に関することを意味するんですか?
そうですね。「ワンド」の場合は、人というか「動力、力」に関すること。動きがあるけれど、どちらかというとそれは手足を動かしたりするなど、動力に近いことに関係します。争いごとも、手でたたいたりしますよね?
では、「ワンド」は道徳的なものと考えていいんですか?
道徳的なものが当てはまってくると思います。
逆は、しなくていい動きの逆だから、努力が実るという意味ですか?
そう。まとめると、正位置は「しなくていい苦労をしているからやめなさい」という解釈になります。
仕事の悩みで、例えば、その人が昇進したいと努力しているときに「ワンド10」が出たら、「今していることはやめたほうがいいですよ」と言っていいでしょうか。
ええ。昇進するために何か頑張ってやっていることがあったら、しなくていい苦労になっているので、「仕事はもう少し適当でもいいから、周りの人を大切にしたほうがいいですよ」という意味になります。
10本の棒を1人で持って行くのではなく、3、4本ずつに分けてみんなで持って行きなさいという意味合いです。「そうすると成功につながりますよ」と言うことができます。
では、恋愛の場合は、映画や本を見たり、専門家のアドバイスを聞いたりして、もういつでも恋愛できるような気になっているかもしれないけれど、それはしなくていい苦労ですよ。もうちょっと肩に力を入れず、気楽に行ったほうがいいですよ、などということになりますか?
そうですね。あと、恋愛の場合は、相手に尽くしすぎというケースもあるんですよ。「相手のペースに合わせ過ぎていると、そのうち疲れちゃいますよ」とアドバイスしてあげることもできますね。
以上で、「ワンド」のヌーメラル・カード10枚のカードの勉強が終わりました。類くんは終始、難しそうな表情を見せていましたが、勉強会も大詰めです。次回は「ワンド」のコート・カードの勉強をします。お楽しみに!!
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