斜め上ゆく妄想力で世の中を斬るコラムニスト・辛酸なめ子さんと共に噂のサイキックカウンセラー・ウィリアムレーネンさんに、いろいろ聞いてみようというこの企画。
前回は、メディアに溢れる悪口や誹謗中傷などネガティブな側面が社会に与える役割についてお話を伺いました。
そして今回は、人のネガティブな側面とは反対に「他人の幸せな姿にモヤモヤを感じてしまう…」そんなお悩みについて、レーネンさんに解説いただきました。
“インスタ映え”に感じるモヤモヤ
「インスタ映え」というワードもあるように、SNSにステキな写真をアップしている人をよく見かけますよね。おしゃれなお店のディナーや、海外旅行…SNSに溢れるキラキラな世界を目にしたときの人に言えない負の感情について、レーネンさんに質問してみました。
なめ子:インスタに幸せそうな写真を載せている人を見ると、羨ましくなったり、自分と比べて落ち込んだり…。そうやってSNSに疲れを感じる人も多いそうです。
レーネン:インスタをせっせと更新するような人は、不安定なのかもしれません。「私はこういうことをしていますよ!」「こんないいものを持っています!」というアピールで、自分の幸せを証明しようとしているのでしょう。
そういった人たちに振り回されてはいけません。あくまでも客観的に見ることが大事です。
なめ子:不安定な人たちだからこそ、自分の幸せを形にしてSNSでアップしたいということですね。
レーネン:他人に認めてもらわないと安心できないのでしょう。ですが、自分が幸せかどうかを他人に説明する必要などありません。もっとシンプルに自分の人生を生きていけばよいのです。
幸運のサインとは…
他人に認めてもらうのではなく、自分なりの幸せを見つけること。それが、毎日を楽しく過ごすヒントなのかもしれません。
次は、あなたの日常に現れる「幸運のサイン」についてお話を伺ってみました。
なめ子:レーネンさんは『幸せのサイン』という本を書かれていますね。
レーネン:生活の中で目に留まるモノやコトには、メッセージが隠されています。それは、私たちが自分自身の生き方について気づきを得るための、宇宙からのサインなのです。
たとえば、とても人通りの多い場所で、偶然100円玉を拾ったとします。他の人ではなく、あなたが見つけることに意味があるのです。ささいな出来事も、あなたの直観を通してもたらされるでしょう。
なめ子:今朝「6666」の車のナンバーを見かけてしまいまして…。「666」は聖書で獣を表すと言われていますし、不吉なサインかなと思うのですが…。
レーネン:あなたはクリスチャンですか? 違う? それなら聖書に書いてあっても関係のない話です。それに、「6」は調和とバランスの数字だと言われることもあります。
「666」を見たということで、ネガティブな情報にフォーカスするくせがついていませんか?その傾向は直したほうがよいですね。どのような物事でもポジティブな側面は必ずあります。
SNSで幸せアピールしたがる人の心理をレーネンさんに教えていただきました。人に「いいね!」を押してもらわないと不安な人、という説に納得です。私も一時SNSの承認欲求のワナにハマりそうになりました。しかしふと冷静になったとき、自分のエネルギーのうちのかなりの量、SNSに吸い取られていることに気付いたのです。それから我に返って、あまり見なくなりました。
また、レーネンさんの幸せのサインのお話も興味深かったです。できるだけポジティブに受け止めていきたいです。と言いながら、数日前黒猫が前をよぎってやっぱり気になってしまいましたが……。
レーネンさんからのメッセージ
最後に、「ココロニプロロ」の読者へ向けて、レーネンさんからのメッセージをご紹介いたします。このインタビューを通して見えてきた、3つのアドバイスがあなたの人生をより豊かにしてくれることでしょう。
【1】自分を愛すること
レーネン:人生にとって大事なのは「自分を愛する」ということです。誰かが愛してくれるはずだと期待しすぎないでください。自分が愛するまで、愛されることはないのです。
【2】「与えること」と「受け取ること」
レーネン:毎日宇宙に、周りに「与えて」ください。
人に対して、微笑むだけでもいいのです。なお、アジア人は与えることはできるのに、受け取ることは得意ではないですよね。「与える」のみならず、「受け取る」ということも大事です。この2つはワンセットですから、きちんと「受け取る」ことをしないと「与える」ことがうまくできなくなってしまいます。
【3】他人をありのままにリスペクトすること
レーネン:他人が怒っていても、悲しんでいてもよいのです。あなたには干渉する権利はありません。相手を変えようとせず、人がありのままの自分を表現する権利をリスペクトしてください。その人が嫌いであれば交流しなければよいのです。自ら絡みにいかないことです。
ネガティブに感じる要素をポジティブに反転させていけば、人生はより豊かになる、ということがよくわかったのではないでしょうか?
たとえ苦手な人がいたとしても、その相手はあなたが成長するうえで手助けをしてくれる人かもしれません。
私たちも常に物事の良い面を見て、プラスに考える、そんな思考のクセをつけたいものですね。