斜め上ゆく妄想力で世の中を斬るコラムニスト・辛酸なめ子さんと共に噂のサイキックカウンセラー・ウィリアムレーネンさんに、いろいろ聞いてみようというこの企画。
前回は、身近にいる「嫌いな人、困った人」に対して、ストレスを感じる理由を掘り下げました。人間関係に悩む人に共通する「他人を責めるクセ」や、悲劇のヒロイン思考など心に刺さる話題が飛び出し…。
そして今回も、身近な人間関係のゴタゴタを回避する方法についてお話を伺っていきます。
上から目線のアドバイスにはNOと言う!
レーネンさんによると、人間関係のストレスを避けるには、自分と他人との間に境界線を引くことが大事とのこと。でも、こちらが境界線を引こうとしても、一方的に批判やアドバイスをしてくる人が身近にいる場合はどうしたら?
なめ子:相手との間に線を引こうとしても、一方的に批判やアドバイスをしてくる人もいます。善意でしてくれていることはわかるから、無碍(むげ)にはできなくて…。
レーネン:「頼んでもいないのに意見をくださり、ありがとうございます」と返してみましょう(笑)
なめ子:ありがとうと言いつつ、しっかり相手をシャットアウトするんですね?
レーネン:日本人は、なるべく相手の機嫌を損ねないように気を遣う傾向にありますね。ですが、不要なものをハッキリ「いらない」と伝えるのは大事なことです。
相手の反感を買うのを避けたいがために、自分の意見を飲み込んだとしても、対立していないだけで、既に関係はギスギスしているんですよ。
あなたがきちんと自分の意思を伝えることができれば、それで終わりなのです。
うまくいかないなら「やめる」
自分と他者との境界線をきっちり引くこと、毅然とした態度で相手に接することが、悩みを解決に導く糸口となりそうですね。
でも、実践してもうまくいかない。そんなときはどうすればいいのか?レーネンさんに聞いてみました。
レーネン:時にはどうしてもうまくいかない場合があります。それなら、別の方法を試すことも大事だと思います。
夫がいつまでも稼いでこないならば、愚痴をいうのでなく、自分が稼いでくればよいのです。それでもうまくいかないようなら、関係を「やめる」勇気を持ちましょう。
なめ子:見切りを付けてしまうんですね。情があるとなかなかできないですが……。
レーネン:「やめる」「別れる」は必ずしも悪いことではありません。 “正しい”“間違い”と判別するべきではないのです。ただ、当事者たちが「成長した結果」だと思いましょう。
みなさんも今の状況に違和感があるなら、次のステージに進むことが重要です。「今まで楽しかったけど、さようなら」と言えるようにしてください。
仕事でも同じです。自分にとってアンハッピーな環境に別れを告げるのは、その仕事を本当に必要とする人のために、席を空けることになるのですから。
なめ子:私も今まで何十回も仕事が終わってきましたが、誰かにゆずって良いことをしたと考えるようにしたいです。
大人になると人間関係も複雑になって、相手もうわてで、フレンドリーなふりをして相手をコントロールしようとする人とか出てきたりします。でもそういう人はきっぱりとシャットアウトしたほうが良いということがわかりました。
また、別れる、終わる、といった一見ネガティブなことも、ポジティブにとらえる心の持ち方を伺うことができました。なんでも手放さないと新しいものは入って来ないですよね……。
よもやま スピ話
インタビューの間も、レーネンさんからバンバン飛び出るスピリチュアルな話題。その中でも印象的なものをご紹介していきます。
◎転生のお話
レーネンさんによると、人が死ぬとその魂はスピリットワールドに行き、そこで楽しく生きるのだそう。時にはこの世に転生し、新しい人生を経験する場合も。
レーネン:地球の時間で2日ぐらいで生まれ変わる人もいれば、300年経っても転生しない人もいるんです。自分の人生でやるべきことをしなかった人、後悔が大きい人は転生が早く、数分で生まれ変わることも。中には、亡くなる前に次の転生先を決めていて「あの人の子どもになろう」と生まれてくる人もいますよ。
なめ子:えっ!転生先が選べるなら、ぜひヨーロッパの王家に生まれたいです……。(笑)
(一同笑い)
和やかな会話をはさみながら、人間の生死についてレーネンさんがご自身の考えをお話してくれました。
レーネン:ちなみに、人の体と魂がつながるのは、母親の体から生まれ出た後なのです。やむを得ずする場合もありますが、中絶は魂を殺してしまうことではないと、私は考えています。
>>次回へ続く…