2018.06.03 10:15

「世渡りが上手くできません」【石井ゆかりの星の相談室】vol.70

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石井ゆかり 星の相談室

大人気ライター・石井ゆかりさんによる、女性の心に寄り添う個人占い。恋愛や人生の悩みにお答えします。


vol.70「世渡りが上手くできません」

りかさん(25歳女性)


こんにちは。いつも楽しく拝見しております。

私は学生時代から、学校やバイト先でみんなが避けるような仕事や役が回ってくることが多く、大人になった現在でも仕事場でずっとその状態が続いています。

「嫌なら嫌だと言わないとダメだ」と親からは言われますが、断ったら相手の方が困るのではないか?その役の内容や内容に関わっている人のことも否定してしまっているのではないか?と複雑な気持ちになります。

しかし、そんな役をせずとも周りともうまくやっていけている方を見ると、うらやましくなります。
どうすれば自分も楽に考え、世渡り上手になることができるのかわかりません。どのように考え、行動すればいいのでしょうか?

りかさんへ

りかさんは月を水瓶座に、
アセンダントと木星を天秤座に持つ方で、
常に「全体のために一番良くなるようにしよう」とか、
冷静に全体を見極めた上で、
人のことを考え、人のために動こう、
という思いの強い方だと思います。
非常に優しく、思いやりのある方ですし、
仕事をして人の役に立ちたい、という情熱を
人一倍抱えた方だと思います。
責任感が強く、視野が広く、
人を大切にし、他者への温かな愛を持った方です。
だからこそ、人の気持ちを色々考えて、
自分の行動に迷うところがあるのかもしれませんね。
さらにりかさんは、「人から尊敬されたい」という思いを持った方です。
人にどう思われるかということや、人からどう言われるかということが、
プライドや日々の精神状態に非常に「響く」ところがあるかもしれません。
また、他者の行動と自分の行動を比較し、
何が違うのか、何が正解なのかを
深く考えてしまうところもあるのではないかと思いました。

一方でりかさんは、
活動宮という世界に、星を多くお持ちです。
これは、実は
「自分から動いたほうが気持ちよく動ける」配置なのです。

「どうすれば自分も楽に考え、世渡り上手になることができるのか」
と書かれていますが、
本当に心の底から、そう思っていらっしゃるのかな、と
私は少し疑問に思います。
楽に考えて上手に世渡りをしていく人に、
りかさんは、本当に「なりたい」のでしょうか。
そこに、どうも違和感を覚えます。
りかさんが心から望んでいることは、
本当に「世渡り上手になること」なのでしょうか。

りかさんの太陽は魚座にあって、
「自分のキャラクターは、これだ」という設定を、
結構柔軟に変えられるところがあります。
おそらく、今までの習慣になっているようなところもあると思うのですが、
できれば、「自分からやりたいと思うことを先にとっていく」ような、
自分から行動を作り出していくような方針を意識してみては、
と思いました。
人から何かを押しつけられるまで待っているのではなく、
自分から率先して
「じゃあ、私はこれをやりますね!」
というふうに、アクションを先にとっていくのです。
これは、ワガママとか、いいとこどりとかではなく、
真に「積極的な行動」ということです。

おそらくこれまでのりかさんは、
周囲が役割を割り当ててくれるまで、
どこか「待っている」ところがあったのかもしれない、と思うのです。
でも、自分から積極的に申し出ることは、
とてもいいことですし、
たぶん、りかさんはそのほうが好かれる方だと思います。

「みんなが避けるような仕事や役」
というのは確かに、世の中にあるとは思います。
でも、人は十人十色、千差万別です。
もしかすると、その役目が「本当は好き」な人もいるかもしれません。
りかさんがそれを嫌だと思うからといって、
皆がそれを嫌だと思うとは限りません。
また、「皆がその仕事を好きか、嫌いか」というところまで、
全員分の思いの責任まで、りかさんが引き受ける必要がありませんし、
そもそも、りかさんも神様ではないのですから
引き受けたりはできません。
本当に全員がそれを避けるか、ということは、
りかさんにも誰にもわからないことです。
また、それをイヤイヤながら別の人が引き受けたとして
「あ、自分は実は、これが向いているな」
と思うようなことだって、あるかもしれません。
だとすれば、りかさんはその人のチャンスを
意図せずに奪っているということになるかもしれません。

誰でも、好きなことや、やりたいことをやるときは、
一番熱心になれますし、大きな成果も出ます。
好きなことややりたいことを「先にとる」ことは、
決して悪いことではなく、
むしろ、全体のためになることもあるのです。

嫌なことを嫌だと言うことも、もちろん大事です。
でも、好きなことを「やりたい」と主張することも
とても立派ことだと思います。
受け身になって、「役割が向こうから来るのを待つ」のではなく
自分から役割を作り出すことを考えてみれば、
「好きなこと・やりたいこと」に、少しでも近づけるのではないでしょうか。

りかさんは、皆の犠牲になる(あるいは、なっているという思いを持つ)ことによって、
感謝されたいとか、自分の立場を守りたいと思っているところが
どこかにあるのかもしれません。
でも、そうはならず、単に
「あなたはこういうことを引き受ける人」
とだけ見なされ、感謝もされないということに
怒りや苛立ちを感じている、ということもあるのではないかと思いました。

働き者で行動的なりかさんは、
けっして「楽をしたい」というワケではないと思います。
そうではなく、自分の望む方向に力を発揮し、
そこで人の役に立ちたい、ということではないでしょうか。
であれば、その積極性をもっと出していくといいと思うのです。
「自分はこうしたい」と主張することを、
わがままだとか、恥ずかしいとか思う人は少なくありません。
でも、子ども時代ならいざ知らず、
社会人ともなれば、自分の意志や要望を責任を持って表現できなければ
一人前とは言えません。
自分の意見を持っているからこそ、一人の社会人だと言えるはずです。
自己主張をすることも、大事なのです。

りかさんは、社会的なアクションを選択するとき、
不思議と「怒り」のような思いを原動力にすることがあるかもしれません。
苛立ちや不正への憤り、仲間との関係の中に起こる感情的な熱を、
そのまま、仕事や活動の燃料にしているところがあるとすれば、
「皆が避けるようなことばかりやらされている」
というその怒りが、
新しい活動や行動の扉になる可能性もあるのかもしれない、と思いました。
これは非常に抽象的で、何を言っているかわからないかもしれませんが、
でも、世の中の優れた仕事や、世の中を変えるような活動の中には、
ある種の大きな怒りから生まれるものもあります。
ここまでに抱いてきた、「納得いかない」という思いが
これからのりかさんにとって、何か別の意味を持ってくるかもしれません。

以上、ご参考になれば幸いです!

石井ゆかり


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石井ゆかり(いしいゆかり)

独学で星占いを習得し、2000年よりWEBサイト「筋トレ」を主宰。年間・週間の12星座占いを情緒ある文体で掲載し、
のべ4000万アクセス(2012年現在)という異例のヒットを記録。雑誌や携帯コンテンツなどで占いを執筆するほか、
星占い以外の分野でも著作を発表している。第7回Webクリエーション・アウォードにて「Web人賞」受賞。『12星座』(WAVE出版)、
『星読み ホロスコープなしでわかるあなたの運勢』『愛する人に。』(幻冬舎コミックス)、『星占いのしくみ』(共著・平凡社新書)、
『禅語』『いつか、晴れる日』(共著・ピエブックス)、など著書多数。

 

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