別れるときにデート代返せって言う男
「今までのデート代を計算したら30万円だったよ。返してね!」
別れるときに「今まで彼が奢った分を返金しろ」と言われました。そんなことを言う彼はどういうつもりなんでしょうか?彼の本音は?
男女の関係は投資と似ている?
企業の終身雇用制度は崩れつつありますが、それでも未だに終身雇用を前提としている企業が存在しているのは間違いありません。
終身雇用をするのであれば、新人社員に対して長い目で見た育成が可能になるでしょう。
一般的に企業の育成や研修は長くても3ヶ月くらいのものですが、今後40年間活躍してくれる社員だと思えば1年や2年研修に費やすことも可能で御座います。
企業の費用で大学院に進学するようなシステムはその最たる例であり、30歳で辞めてしまうような社員に対してこんな投資は行えません。投資した以上に企業に利益をもたらしてくれると思うから、企業は社員に投資が出来るのです。
さて、それではここに2人の優秀な悪人がいたとしましょう。
1人目は優秀な大学生。どんな企業でも活躍できそうな優秀な能力を持った人材です。
そしてもう1人はヘッドハンティングで優秀な人材を引き抜くことで成長してきた企業の採用担当。
この採用担当は大学生にこんなことを囁くのです。
「A社に入社して研修だけ受けてこい。そのあとでヘッドハンティングするから。もちろんA社よりも高い給料を用意する」と。
基本的に研修期間の社員は企業にとって負債でしかありません。1円も稼がないくせに給料を払わなくてはならない上に研修費用までかかるのです。
ですのでヘッドハンティングをする企業はそういった利益にならない部分を他社に押し付けて、彼らが研修を経て稼げるようになってからヘッドハンティングをするのです。
これは研修をしていた企業からすればたまったものではありません。
企業の金で研修をしていたにも関わらず、稼げるようになったら他社に行ってしまう。カッコウの托卵※みたいなものでしょう。>次のページ「金返せ」と言うべきでない理由
※托卵・・・托卵(たくらん)とは、 自分の産んだ卵を他の個体に育てさせる習性のことである。カッコウは托卵を行う鳥類として有名。