もう10年近く、太陰暦(旧暦)を愛用しています。中国や台湾では今でも2月上旬に春節(=旧正月)を祝っていますよね。年末にどうしても年賀状を作る気になれず、旧正月近くに「寒中見舞い」として出すことが多いのですが、無意識にカラダが旧暦のリズムに同調しているのやも…(いや単にサボってるだけ)。今回は春節のフィナーレを飾る儀式「元宵節灯籠祭(げんしょうせつとうろうさい)」を見に、横浜中華街に行ってきました。
会場の横浜媽祖廟(まそびょう)に行くと、すでに沿道にはみ出すほどの人、人、人!うるわしき美女たちの奉納の舞いから儀式がスタートし、ハート型に並べられた灯籠が幻想的でうっとりしていたら、それをうち破るような爆竹の音。次いで、花火。日本の内省的な新年と違って、「盛り上げてなんぼ」という大陸パワーを感じます。
華やかな儀式が一通りすむとヤジ馬的な人々ははけ、お参りタイムに突入。廟の入り口で5本組みのお線香(500円)を買い、天から地までの5つの神様に供えます。そして廟内に入り、ご本尊にお参り。廟内は宝塚の舞台と見まがうような、極彩色キラキラワールド!ま、まぶしい……。クラクラッと現実感がなくなったところで、おみくじを引きます。一連の作法が中国式なのでとにかく物珍しく、キョロキョロしっ放し。
久しぶりに中華街に行って驚いたのが、街全体が一種のスピリチュアルテーマパークのようになっていること。占いやパワーストーンのお店がそこかしこにあって、カワイイ魔除けから専門的な風水グッズまで、ここでは難なく入手できます(ついつい、予定になかった占い道具とサンキャッチャーを買ってしまいました…)。招福パワーが最大級に高まる春節時期、散財覚悟で訪れてみるのもまたよいのではないでしょうか。