サイトの記念イベントでの講演、「12星座別 恋の詩」の対談など、様々な企画でご一緒させていただき、本当にありがとうございました。
心からご冥福をお祈りいたします。
ココロニプロロ編集部
天体の意味を理解するための『年齢域』とは
いよいよホロスコープを具体的に読んでいきますが、まずは最初に10個の惑星について、簡単に特性をまとめてみましょう。
天体の意味を覚えるのには、月から順番に始まる『年齢域』という考え方がとても役立ちます。
0~7歳、7歳~15歳といった具合に区切られた年齢の範囲=『年齢枠』を10の惑星が象徴しているという考え方です。
0~7歳の年齢枠を象徴する月は”毎日繰り替えすような自分になじんだ感情”という特性を持っていて、これは人間が0~7歳に発達させる部分と対応しています。
『年齢域』の考え方を理解するためには、人間は段階を追って自分の中のいろんな部分を発達させていくという考え方に慣れる必要があります。
そう考えて、惑星の年齢と特性を合わせたものを見てみてください。
【月/年齢域:0~7歳】毎日繰り返すような自分になじんだ感情
【水星/年齢域:7~15歳】知性の発達、情報の集め方・広め方
【金星/年齢域:15~25歳】個人的楽しみ、趣味趣向
【太陽/年齢域:25~35歳】人生を統括する公的な目的意識
【火星/年齢域:35~45歳】行動的、活性化、攻撃性
【木星/年齢域:45~55歳】拡大、発展、寛容
【土星/年齢域:55~70歳】制限、枠組み
【天王星/年齢域:70~84歳】独立性、一部分の改革
【海王星/年齢域:84~】無意識、神秘
【冥王星/年齢域:死後】死と再生。徹底的な改革
こうしてみると、惑星それぞれが持っている特性が理解しやすくなるはずです。惑星の持つ意味は、人間の成長する段階にシンクロさせて整理していきましょう。
惑星はいかに“使う”かがカギ
またそれぞれの惑星はいかに“使う”かがカギでもあります。牡羊座に太陽がある人は『なにかの言いだしっぺになる』ことが人生の目的と著書で書いていますが、こういう星を意識して自分自身の現実のために使うか使えないか、あるいは使わないかはそれぞれの人にゆだねられた部分です。
牡羊座に太陽がある人が、太陽の年齢域に達する20代の半ばまで人前に出るのも苦手だったとして『なにかの言いだしっぺになる』太陽を活かすも殺すもAさん次第ということです。
惑星それぞれの意味を活かすことが“惑星を使う”ということであり、十分に使いこなすためには自分の中のその惑星が担っている部分を発達させることが必要です。
未来の出来事を予想することもできる?
年齢域は、それぞれの惑星を発達させる段階という風にも考えられます。この年齢域の発達という考え方を利用すると、おおよその未来の出来事を予想することもできます。
【月/年齢域:0~7歳】牡羊座 幼少の頃は勢いとノリのいい家庭
【水星/年齢域:7~15歳】乙女座 義務教育中は整然と清潔な環境を好む
【金星/年齢域:15~25歳】獅子座 高校デビュー、自己顕示と派手なアピールの青春
【太陽/年齢域:25~35歳】天秤座 社交的で精錬された社会生活を目指す
【火星/年齢域:35~45歳】獅子座 ドラマチックに演出された中年時代、趣味生活活発
【木星/年齢域:45~55歳】山羊座 社会生活において確実な成果を上げる
【土星/年齢域:55~70歳】牡羊座 子どものころに返ったようなノリのいい生活を楽しむ
※概念として天王星・海王星・冥王星の年齢域はありますが、実際に個人の年齢域として読む場合は、この3つの天体ははぶきます。
年齢域の惑星のサインを人生の方向付けとして『読んでみる』というのは、ちょっとコツが必要です。
しかし12サインの意味を理解していけば、そうむずかしいことではありません。
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