「牡牛座の特徴の持続性を自分の中に探したい」【石井ゆかりの星の相談室】vol.65

かくさんへ

牡牛座は確かに、物事を継続する力に秀でる、とされています。
少しやって「眠らせてしまった」ものをまた揺り起こすことができるのも一種の「継続性」と言えないこともないかも、と思いました。

かくさんの他の星の配置を見てみますと、金星と月は双子座に、水星は牡羊座に位置しています。この三星だけをみると、結構飽きっぽい面があっておかしくないなと思います。
好奇心旺盛で、瞬発力があり、実行力もあり、ということが良く出ています。
（ためしに、双子座の占いを読んで見てください、結構当てはまっている部分があるハズです！）
太陽には蟹座の木星が角度を組んでいて、非常に行動的な方であることもうかがわれます。
仰ることが良く当てはまっているなと思いました。

牡牛座らしい継続性を発揮して何か形に残ることをやり遂げたい、というお気持ちは、牡牛座らしいなと思います。
それを実現するカギとなるのはもしかすると、土星と火星の配置かな、と思いました。
かくさんの土星と火星は獅子座に位置していて、「他者」を扱う場所にあります。
おそらく、かくさんは内心非常に負けず嫌いなところがあると同時に、とても誇り高く、人にバカにされたくない、注目されたときにはカンペキでありたい、という思いを抱いていらっしゃるように思われます。
形に残ることをやり遂げたい、というお気持ちの中には、自分自身が満足・納得できれば良いということ以上に、「他者に披露して恥ずかしくないものを」という思いが潜んでいるのではないでしょうか。
もしかすると、平均以上にできていたとしても「このくらいではできたうちに入らない」などのように、ご自身で厳しく客観視していらっしゃる部分もあるのではないかなと思います。

人生で、その人が強く願っているにもかかわらず何らかの理由でうまくいかない、という現象が起こる時は「超えていくべき壁」がそこに立ちはだかっている場合が多いと思います。
かくさんにとって、その「壁」はもしかすると「他者の目」であったり、あるいはプレゼンテーションにおける完全主義のようなものであったり、さらには、自己表現において「型」を重んじる部分だったりするのかもしれません。

この壁をどのように乗り越えていくかは、いろいろな方法があると思います。
たとえば、誰かと一緒にやるとか、誰かに見せながらやるとか、人に教える立場になることを目指す、などすると、かつてとは違った展開になるかもしれません。
人から見られることや評価されることを怖れるような気持ちがおありならむしろ、自分の取り組んでいることを人に積極的に見せるという場を作っていくといいかもしれません。
上手くできるようになってから人の目に見せる、のではなく、未熟なうちからどんどん外に出していく、というような形を取ると効果があるかもしれません。

どんなことでも、初心者のうちはスイスイ進みますが途中、少しややこしくなるとつまずく、というのは誰しもあることだと思います。
私自身も経験があります。その「少しややこしい場所」を乗り越えていくのはどんな場合でも、なかなか大変なことです。
「やらない理由・できない理由」を私たちはいくらでも思いつくものなんですよね。
それでも前に進む気力をどこからもってこられるか、というとかくさんの場合は、おそらく人から評価されることや、人に見てもらうことなのではないか、という気がしました。
獅子座も牡牛座も、フィクストサイン、つまり、すばらしい継続力に恵まれた世界です。
かくさんの中にある持続力、継続力に火をつけてくれる「誰か」を上手く探されるといいのではないかと思いました。

以上、ご参考になれば幸いです！

石井ゆかり