「なぜ恋をするの?」
「なぜあの子はモテるの?」
「なぜ飽きてしまうの?」
とても身近なものだけど、恋愛には不思議がいっぱいですよね。
そこで今回は恋愛の謎を掘り下げるべく、脳科学者・ 塩田久嗣先生にお話をうかがいました。
恋をしているときの脳の状態や、トラブルの原因となる男女の違い、好きな人とずっと幸せに過ごす秘訣とは・・・?
恋をすると女性はキレイになるって本当!?
―「恋をすると女性はキレイになる」と言われていますが、本当ですか?
それは本当ですね。
ひとつは、女性ホルモン・エストロゲンの効果です。
女性が恋をすると、「女性らしさ」を演出するために脳から指令が出て、エストロゲンの分泌が盛んになります。
その影響で、バストにハリがでたり、お肌がツヤツヤになったり、と女性らしい美しさが強調されるのです。
―恋愛をすると変わるのは女性だけですか?
いいえ。男女共通の変化もあります。
それは、神経伝達物質・ドーパミンの働きです。女性に限らず男性も、恋をしてドキドキすると、ドーパミンが多く分泌されるようになります。
ドーパミンは目の網膜にも分泌されるので、恋をしてドーパミンが多くなると、目がキラキラと輝きを増し、魅力的になるのです。
アイドルの追っかけをするのも擬似恋愛!?
―恋愛をしていないと、エストロゲンやドーパミンは分泌されないのですか?
そんなことはありません。
例えば、アイドルや俳優のファンになることは、恋愛と似た状態を生み出します。
韓流スターに熱狂しているマダムたちは、みなさんキラキラと目を輝かせて、恋する乙女のようですよね。それはドーパミンの影響ですし、脳内は“幸せ物質”・セロトニンで満ちています。
―恋愛は心と体にいろいろな効果をもたらすものなのですね。
まさしくそうです。
「恋をしている状態」はホルモンや神経伝達物質の分泌を盛んにしますので、心身のストレスが解消されたり、元気になったりするのです。
ケーススタディ1友達や趣味などプライベートは充実しているけれど、恋人がいないので結婚に焦ってしまう。
気の合う友人とにぎやかに食事をしたり、趣味を楽しんだりしていると、そのことに対してドーパミンが分泌されるので、それは脳にとっては悪いことではありません。
ですが、恋人が欲しい気持ちがあるのなら、積極的に男性のいる場に行くことが大切です。その場で直接的に恋人探しをしないにしても、脳は異性を意識するようにできているので、自ずと恋愛への関心が高まります。
共通点があると恋愛感情がわきやすいので、同じ趣味を持った仲間に目を向けてみるのも良いでしょう。
ケーススタディ2アイドルのファンで、現実の男性に興味を持てない。
芸能人の追っかけは、擬似恋愛の状態です。
ですが、「いちファン」として、コンサートのチケットを取ることやテレビや雑誌記事のチェックばかりに必死になっていると、おしゃれに気を使ったり、現実の恋愛をする余裕はないかもしれません。
そんな場合は、そのアイドルの目に留まるくらい、自分に投資してみるのがいいでしょう。脳は「意外性」に敏感に反応するものです。
実際のところはアイドルと恋人同士になるのが難しいとしても、女性らしく変身することで、身近な男性から注目されることになります。現実の男性が周りに集まるようになれば、そこから恋愛に発展することもあるでしょう。
恋愛をするとキレイになる、というのは、脳内物質の影響だったのですね。
出会いのシーンでの男女の違いについて解説して頂きます!
脳科学で解き明かす 本当にうけたい恋愛授業 目次ページへ >>
こちらもおすすめ