面白い女の子、めちゃくちゃ良いと思いますよ。ただ、難しい一面が確かにあります。
男性は”ノリが良い女の子”が大好物です。性格が明るく、ニコニコしていて、合いの手が上手く、会話のテンポが良い女の子。これを嫌う人はまずいません。それなのになぜ”面白い女”はウケが悪い(と思われる)傾向があるのか?
ひとつに「女芸人キャラ」と”ノリの良さ”は違うという事実です。実際、男性はノリが良い女の子が大好きなのですが、同時に女らしい女の子も大好きです。非常〜にワガママな人種です。つまり「女捨ててる系」の振る舞いになってしまっていると、男性は魅力を感じにくい側面があるんですよね。
どこまでがアリで、どこまでがナシかはケース・バイ・ケースになるので難しいのですが、ひとつの基準として相手を「男として見ていないサイン」になってしまっていないか?は意識してみると良いと思います。たとえノリが良い女の子だったとしても、男がガッカリしてしまうケースはそれです。
ノリの良さであったり、面白い女の子として振る舞うこと自体が問題なのではありません。それにより、男女の関係が築けるか?築けないかが問題なのです。似ている話題でいえば「愛想」があります。愛想が良い女の子を嫌いになる人はまずいません。ですが、誰にでも均等に愛想を振りまいていると、男側としては自分を特別な存在として見られていないサインに受け取ります。
どこかで意中の人に対しては、差別化する必要が出てくるんですよね。ひとつの解決策としては、「全体には面白く、一対一では女らしく」というのが即効性のある方法です。恋愛とは全体における位置付けではなく、意中の人との関係性で決まるというのが鉄則ですから。
逆にいえば、恋人探しをしない場であれば自分がやりたいように、楽しめるように振る舞えばそれで良いと思いますよ。どう考えてもその場で「楽しさ」を提供している女の子が素晴らしいに決まっているじゃないですか。誰かに「楽しませてもらう」ことに甘んじている人に魅力なんかないです。
彼氏に怒られてしまった…ですが、面白い女であること自体よりも、彼が求める「彼女像」とのズレなんでしょうね。俺個人としてはそういった自分の彼女像を第三者の前で求める人よりも、どんな風に振る舞ってもニコニコと受け入れてくれる人と付き合ってください…と言いたいところですが、その彼が好きなのであれば他人がいるときは合わせてあげてください(笑)
さて、ふたつめに「面白い」には”Interesting”と”Funny”の二種類があるという事実です。前者は興味深い、後者はギャグ的に面白いというニュアンスです。
俺自身、異性にキャラクターを面白いと言ってもらう機会は多い方です。ですが、芸人的なギャグセンスは皆無です。つまり異性に対して前者の意味での「面白い」を提供しているタイプの人間なのです。
他者(異性)に”Interesting”だと思ってもらうために、女(男)を捨てる必要はありません。異性として見られなくなってしまうリスクもありません。そちらを目指す方が得策だと思います。
そこに必要なのは「自分の好奇心」です。どんなことが好きで、どんなことに打ち込んでいるか?それは仕事でも、プライベートの趣味でもかまいません。他者がそのこと自体に興味を持ってしまうようなトピックを持つのが大事です。それはそれに興味を持っているあなた自体をもっと知りたいと思うことにつながります。
たとえば俺はいま玄米が大好きで大好きでたまりません。一日、水に漬けこんでいると発芽します。白米なら腐ってしまいます。玄米は生きているのです。小豆と塩を混ぜて炊き、かき混ぜながら3日ほど保温し続けるとどんどんモチモチになって、赤飯のような色味になっていきます。パリパリになりません。ごま塩をふりかけて食べると、甘しょっぱくて、もっちもっちで、他に何もいらないくらいの旨味が口の中に広がります。
興味深いでしょう?対象は何であってもかまいません。自分が面白いと思うことを追求すること。それを他者に魅力的に語れるようになること。これが出来れば「ギャグセンス」なんてなくても「女を捨て」なくても、他者に「面白い(興味深い)」と思ってもらえるようになります。
“Funny”とは違う意味での「面白さ」を身につけていくことは、女性としての魅力を高めていくひとつの方法になるんじゃないかな?と俺は確信しています。
ファーレンハイトさん
ブロガー、週末コラムニスト。ブログ「My Favorite, Addict and Rhetoric Lovers Only」で人気ブロガーに。脱力系ヤリチンとして培った男の本音を交えながら、男女間のリアルな恋愛温度差について語ります。
ブログ:http://fahrenheitize.hateblo.jp/
ツイッター:@fahrenheitize
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