2012.12.11

「前の彼氏が忘れられない」第1回【小池龍之介の恋愛成就寺】お悩み6

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小池龍之介の恋愛成就寺

気鋭の僧侶でありベストセラー作家でもある小池龍之介さんが、悩める女性の悩みにお答えするコーナー「恋愛成就寺」。恋に振り回される女心を諭す的確すぎる回答は、腹落ち感をもたらした後、ボディブローのようにじわじわ効いてきます。

今回のお悩み「前の彼氏が忘れられない」

(T・S 福岡県 32歳 会社員)

いつか結婚するだろうと思っていた彼に、他の女性とデキ婚すると告白され別れました。行き場のない怒りにさいなまれ、とても苦しいのですが、どうしても彼を忘れることができません。

いままで付き合った中で一番好きで、今思えば、彼はさほど私のことを好きでなかったのかもしれませんが、そう思うと苦しくてあきらめるどころか彼への思いが強くなってしまいます。頭で最低な男だとわかっているのですが、気持ちは彼に会いたくてしかたありません。

別れた日から心が晴れたことはなく、いつもどんよりしています。この苦しみから逃れるにはどうしたらいいのでしょうか?

第1回 第2回 第3回

小池住職からのお返事

欲しいのは、高嶺の花のときだけ?!

右側からの小池龍之介

これはね、むちゃくちゃ難しい問題で。ものすごく好きな人と別れるときは私だって苦しいんです(笑)

この方の場合は、彼が自分のことをあんまり好きでなかった、ということがですが、自分のことをあんまり求めてくれていないっていう人を私たちは「とても手に入りにくいもの」だと認識しますよね。手の届かない存在、一緒にいてくれてもどこか手の届かないという。

"高嶺の花"っていうのは一般的には女性を形容するときに使われる言葉ですけど、対象が高嶺の花のように感じられるほど、ものすごくそれが素敵なもののように思えたり、それが欲しいというように感じたりするんですね。

ですから高嶺の花のときはすごく欲しいと思うわけですが、実際その高嶺に登って花をとって下りてきたら実はそうでもなかったなんてことになりがち。人間の世間知として「逃した魚は大きい」という言い方がございますけど。

妄想の大きくなった「理想の彼」みたいなのはなかなか手放せない。

なるほど。そうすると彼を忘れようと思うのなら、逆に彼の嫌なところばかりを思い起こしてみる、なんていうのは役に立つのでしょうか。

役に立たなくはないでしょうね。でも、難しいかも。 妄想の大きくなった「理想の彼」みたいなのはなかなか手放せない。

もし彼のことをよく知っていて、彼を変に理想化してしまう妄想とかを持っていなくて、好きなんだけど別れてしまって未練があるとかだったら、悪いところをちゃんと思い出すことができるので役に立つかもしれませんが、「とてもいい相手だ」っていうふうな幻想から抜けきれずに”高嶺の花”状態だったら”悪いところ”が思い出せないでしょうから、ちょっと役に立たないですね。

彼との思い出は全て捨ててしまうのがいいでしょう。

"高嶺の花"幻想はどうやったら消えるんですか?時間が経てば消えるんですかね。

時間が経つだけでなく、彼のことを思い出す情報に触れるきっかけを減らすことが大切です。ちょっとでも彼のことを思い出すきっかけがあれば、スイッチが入ってしまう。

例えば一緒に行った場所とか、一緒に聴いた音楽とか、買ってもらったものが目に入るとか。そういう意味では、もらったものは全部捨てたほうがいいかもしれないですね。彼との思い出は全て捨ててしまうのがいいでしょうね。

原因は、ドーパミン…?!

左側からの小池龍之介

思い出さない時間が長引いてくると、消えてしまいます。 というのも、これはドーパミンと関係があるんですね。

脳内でドーパミンが発射されて、受容体に働きかけて「快感だー」っていうふうに感じるのって、何かを手に入れたいと思ったときと、それを手に入れたときに起こります。

ただし、手に入ってしまうと、受容体がドーパミンを受け取るのに慣れてしまうので、同じ量のドーパミンを受けても、「気持ちいい」と感じる度合いが少なくなってしまって、「足りない」という状態になってしまう。

ただ、この彼のように、自分のことを好きでいてくれないかもしれないという不安に陥れてくれるような相手の場合は、手に入った感、獲得感がないために、慣れるっていうことが生じない。

つづく
正座する小池龍之介

≫次回は、ドーパミンによる脳内恋愛 ~なぜ苦しくなってしまうのか~ を解明します。

不安や寂しさを100%もたらす仕組み
だんだんドーパミンによって恋愛するみたいな感じになっていく。
必ず不幸になる仕組って?

≫お悩み一覧はこちら

小池龍之介(こいけりゅうのすけ)
1978年生まれ、山口県出身。正現寺住職、月読寺住職。東京大学教養学部卒。
2003年、ウェブサイト家出空間 [iede cucan]を立ち上げる。
2003年から2007年まで、お寺とカフェの機能を兼ね備えた「iede cafe」を展開。
それ以後、修行を続けながら月読寺や新宿朝日カルチャーセンターなどで一般向けに坐禅指導をすることに専念。
著書に『考えない練習』(小学館)、『自分から自由になる沈黙入門』『もう、怒らない』(ともに幻冬舎)、
『超訳ブッダの言葉』『煩悩リセット稽古帖』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)など。
[書籍のご紹介]
恋愛成就寺『恋愛成就寺』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

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