2012.10.24

「なんでも前世のせい?!」【実録!詐欺占い師】ファイル5

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実録!詐欺占い師ファイル

占い=迷ったときにそっと背中を押してくれる心強い味方!のはずですが、世の中には人の弱みにつけ込んで金を巻き上げる悪徳占い師も存在します。そんな業界の裏も表も知り尽くした占いバーの店員・蔵石が「二度とだまされないで」という願いを込めて、巷にはびこる詐欺占い師の実態を暴いていきます。

なんでも前世のせい?!原因はぜひ、現世でお探しくださいませ。

ファイル5 なんでも前世のせい?!

それはジメジメすることが多い梅雨の時期のことでございました。店内はめずらしく混み合って、常連さま同士で気軽に言葉を交わし合えるような良い雰囲気が出来上がっていました。そこに初見のお客様、Hさんがお越しになられたのです。

Hさんは50代に入ったばかり。肌がとてもきれいで、年齢を聞いてみんながおどろいたほど若々しい女性でした。Hさんはその日、インターネットで話題になっていた占い師のところに相談に行った帰りだったそうでございます。

5年ほど前から時おり首に激痛がはしり、整体に行っても治らないので何か霊的なものではないかと鑑定に向かったとのこと。うちは占い好きが集まるお店。みんな興味津々でHさんの話に聞き入っておりました。

「今日の占い師が言うにはね、わたしの首に矢が刺さってるんですって」
首に矢?! 当然のことながら肉眼では何も見えません。占い師によると、Hさんは前世で日本に生まれ、戦乱の世を戦った武士でした。そこで戦のさなかに背後から首を射抜かれて討ち死にしたそうです。そんな前世での最期のせいで、魂レベルでは今でも矢が刺さったままだから首に痛みを感じるのだとか…。

占い師が被害者に前世のせいだと説明している

今後、この痛みを取るためには過去世に占い師が行って、刺さった矢を抜く必要があるとのこと。過去世に飛ぶための霊的な儀式に50万円、矢を抜くのに20万円。傷ついた魂を癒すのは時間がかかるため、できれば週に一度は鑑定所でヒーリング。これが一回5万円。一年も通えば首の痛みが再発することはないだろうと言われ、総額なんと300万円がかかると言われたそうです。

いやはや、なんとも恐ろしい前世ののろいではありませんか。店内はしばし、その前世から引き継がれる首に刺さった矢と300万円という金額の話題でもちきりでした。そんな中でHさんが「雨が降る日とか冷えが厳しい日とかが特につらいの。今の季節はほとんど毎日痛むわ」と言ったときに、バイクが趣味の常連さんがおもむろに核心を突いたのでございます。
「まるで事故の後遺症みたいだね」

そのバイク青年は「俺も雨の日にひざが痛むんだよ。8年前にバイクで転んだ時の傷が未だに痛いんだ、事故の後遺症はあとあとになって出てくるからさ」と言葉を続けました。それを聞いたHさん、「えっ」と声をあげたのでございます。
瞬時に考え込むような表情をして、Hさんは6年前にあった追突事故と首の痛みを初めて結びつけて考えるに至ったのです。事故直後には痛みはまったくなく、無傷だったため病院にも行かずに済ませたとのこと。首の痛みが出たのは事故から一年ほど経ってからで、Hさんの中では痛みと事故が結びつかなかったようです。

それを聞いたバイク青年は、前世ではなくて事故が原因じゃないかと話し始めました。後遺症は早くて半年、10年経って出ることもあるのだと詳しい説明をしてくれました。聞けば聞くほど、Hさんの状態や症状にぴったり当てはまり、Hさんはその場でバイク青年からオススメの整体師を紹介してもらうことになりました。

その後、整体に半年ほど通い、矢を抜かずとも痛みは軽減されたそうです。Hさんの治療費は結局保険もきいて数万円。バイク青年の思わぬお手柄でございました。

現世で起こることは現世で解決できるのだそうです。冷静な原因追求が肝要でございます。

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蔵石美佳理(くらいしみかり)
クリスティーナ・リッチと同い年。巫女バイト、劇団員、愛人、ペット探偵を経て占いバーに勤務。占い師の体験談やお客様本人の悲喜こもごものエピソード、関係者からの阿鼻叫喚の裏情報に日々耳を傾けている。趣味は古地図コレクション、ハーブ栽培、そして占い。幼少時の夢は探偵で、好みのタイプは『謎解きはディナーのあとで』の執事・影山。

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