2012.10.01

「彼の浮気が許せない」第2回【小池龍之介の恋愛成就寺】お悩み2

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小池龍之介の恋愛成就寺

気鋭の僧侶でありベストセラー作家でもある小池龍之介さんが、悩める女性の悩みにお答えするコーナー「恋愛成就寺」。恋に振り回される女心を諭す的確すぎる回答は、腹落ち感をもたらした後、ボディブローのようにじわじわ効いてきます。

今回のお悩み「彼の浮気が許せない」

(Y・M 茨城県・26才・販売員)

最近、彼の様子がおかしいのでケータイを見たら、あきらかに浮気している形跡があり、問い詰めたらその子と2回ほど寝たと白状しました。

別に好きなわけでもなく出来心だというので、許すことにしましたが、それ以来、彼が口にする他の女性の話や彼の言動に神経質になり、ちょっとしたことでネガティブな妄想をしてしまいます。時には妄想だけでは済まず、彼を激しく責めてしまうこともあり、冷静になったときに落ち込みます。

最初はただ謝るだけだった彼も、最近では「許すって言ったのに約束破るのか?」と逆切れする有様で関係がぎくしゃくしています。

もう二度と浮気する前のような関係には戻れないのでしょうか?

第1回 第2回 第3回

小池住職からのお返事

餌をあげ続ける努力をすることで浮気を防ぐ

右側からの小池龍之介

そうすると浮気相手のほうが魅力的に思えるわけですね?

浮気相手っていうのは男性にとってはとても都合が良い。というのは浮気相手にとっては自分はあくまでも浮気相手に過ぎないとわかっていたり、正式な彼女がいるっていうのがわかっていたりするので、いつまでたっても自分のものにならないので、いつまでたっても餌をくれるんですね。

だからずっとやさしくしてくれたり、あまり怒らなかったり、手抜きをせず料理を作ってくれたり、まぁいろいろなことがあって。要はお母さんがいろんなことをしてくれるみたいなことがずっと続くので、気持ちいいみたいな。

たぶん本当にカラダだけが目当てっていうんじゃないと思うんですけど。

浮気は餌をあげ続ける努力をし続けることで防げるってことですか?

そうですね。男性の場合も女性の場合もそうなんですけど、最初のうちは努力しなくても相手に心の栄養を与え合う関係っていうのが恋愛だと思うんですけど。

でも、だんだん時間が経つにしたがって、相手に栄養を与える気分が自然と衰えていくっていうのが人間なので、途中から努力が必要になるということはよく覚えておかないといけない。

全てを許してくれるような理想の異性は妄想でしかない。

左側からの小池龍之介

本当の恋なら、努力しなくても、そういう気持ちが永遠に続くんじゃないですか?

本当の恋っていうのは歴史上存在したんですかね(笑)映画っていうのはどのようにして作り上げられるか考えて見ましょう。小説とかもそうなんですけど。

例が古臭くなってしまうかもしれないんですけど、ドストエフスキーの「罪と罰」の中でソーニャというすごく純度の高い女の子を出してきて、主人公のラスコーリニコフがひどいことをしたことを告白したのに「神様も許してくれるわよ、私も一緒に神様に謝って大地に接吻をしましょう」みたいなことを言うんですね。

ドストエフスキーがそんなすべてを許してくれる女の子をなんで作り上げたのかっていうと、そんな子は世の中にいないから。

自分の妄想として、そういう異性がいて、いつまでも変わることなく許してくれたり、何をしても愛してくれたり、そういうのがいたらいいなって思うので、映画とか小説とかに永遠の愛とか登場させたりするんですよね。

もし現実にあるんだったら物語にしたって陳腐じゃないですか。ないから見てて素敵だなと思うのであって。

怒った以上、許すっていうのはありえない。

浮気をした彼を許すって、かなり難しいことですよね?

許すっていう言葉の意味は、私には意味がわからないんですよ。怒ってるから、許そうって思うんですよね。

最初から怒らないという可能性はあると思うんですけど、怒った以上許すっていうのはありえるんですかね?怒りが静まっていくっていうのはわかりますけど。

怒ってるのに、許すとかありえないと思いますね。「許しました」って、言葉で言うことはできても、心の中では怒ってるわけですよね。

許すっていうのはある意味、契約関係として相手が「ああ許されたから安心だ」って思うだけの話で。

でも現実は怒ってるわけですから、許したくせになんだといって相手が怒るとかになる話で。実感としてわからないんですね。

ですから、許さなきゃいけないっていう思考回路よりは、なんとかしてその怒りを鎮めるっていう必要があるって私は思いますし、もし鎮められないんだったら怒りが継続し続けるっていうただそれだけのこと。

許さなきゃと思うことは自分に嘘をつくこと

「許したんだから怒るのはよくない」と思うこと自体、おかしい?

許さなきゃ、許したんだから、とか思っちゃうのは怒りに蓋をするだけ。蓋をしてツボの中で悪い発酵させるみたいな。

自分に嘘をつくことになるじゃないですか。怒ってるのに怒ってないことにする、それで自分の中に軋轢や葛藤が生じて心がゆがむ。

この方もそれで苦しんでるわけです。それよりは自分が怒ってるってことをちゃんと認めたほうがいいと思います。

いっそ布団の中とかで「怒ってるのにーうーーー!!!」ってすごいバタバタ暴れて泣いたほうがいいと思います(笑)

許すより怒り倒したほうがいいということですか?

まぁ、相手に怒らないほうがいいと思いますけど、心の中でマックスまで怒りをがーーっと引っ張り出して燃焼させてしまうほうがいいかもしれませんね。

で、よくよく考えてみてください。彼は浮気相手のことが好きなわけじゃないんです。浮気相手のことが好きなんじゃなくて、単に餌がもらえる状態が好きなわけで、その子じゃなくていいんです。

ですから、その子のことを好きなんじゃないかって心配する必要はありません。

もしその子のことを好きなんだったら、自分と別れてその子をとっているはずなんです。

好きっていうのはあくまでもこちらを向いていて、だけど餌がもらえないから、餌をもらいたい欲求はあちらで満たして。それを合算して自分を保ってるっていう状態なわけです。

つづく
正座する小池龍之介

≫いよいよ次回は今後の彼との付き合い方について。

悪いのは浮気した彼だけじゃない?
彼は浮気を繰り返すってことですか?
どうすれば怒りはおさまるのでしょうか?
どうすれば彼の浮気を止められますか?
疑う気持ちが消える日が来るんですか?

≫お悩み一覧はこちら

小池龍之介(こいけりゅうのすけ)
1978年生まれ、山口県出身。正現寺住職、月読寺住職。東京大学教養学部卒。
2003年、ウェブサイト家出空間 [iede cucan]を立ち上げる。
2003年から2007年まで、お寺とカフェの機能を兼ね備えた「iede cafe」を展開。
それ以後、修行を続けながら月読寺や新宿朝日カルチャーセンターなどで一般向けに坐禅指導をすることに専念。
著書に『考えない練習』(小学館)、『自分から自由になる沈黙入門』『もう、怒らない』(ともに幻冬舎)、
『超訳ブッダの言葉』『煩悩リセット稽古帖』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)など。
[書籍のご紹介]
恋愛成就寺『恋愛成就寺』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

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