2014.09.26

都合の良い女から本命になる方法〜『海を感じる時』【伊藤さとりの映画で恋愛心理学 第11回】

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伊藤さとりの映画で恋愛心理学

映画パーソナリティーとして活躍中の伊藤さとりが、オトナ女子ならではの目線で恋に効くオススメ映画を紹介!記者会見や舞台挨拶の裏話もあるかも!?

都合の良い女から本命になる方法〜『海を感じる時』

1978年に18歳の現役女子高生、中沢けいが発表した『海を感じる時』。
70年代当時を舞台にしたこの作品は、そのスキャンダラスな内容から瞬く間に話題をさらい、それから何度も何度も話が出ては立ち消えていたものの、遂に映画化が実現。
愛を知らない女子高生・恵美子が一人の青年・洋と出会い、愛されなくてもいい、繋がっていたいと切望し、身体だけの関係を重ねる中で行き着く果てとは!?

恵美子を演じる市川由衣さんは、彼女について「イタいけれど愛おしい役」と語りました。だって、どう見たって恵美子は洋にとって「性欲を果たすだけの都合の良い女」以外の何者でもない。しかもあるシーンでは、素っ気ない洋の後を追い、「(エッチ)してくれなきゃ帰れない!」と言い放つ始末!
これに対して洋を演じた池松壮亮くんは、こうコメント。
「今の日本映画ではなかなか見ないシーンですよね。(恵美子は)とんでもない女だな……と。面白かったです」

“重い女”になりたくないから、「好きでもわざと冷たくしてしまう」「キツいことを言われても、ついつい平気なフリをしてしまう」――。みなさんは恵美子みたいに「追いかけたり、しつこくしたりしたら嫌われる」と、思ったことはありませんか?
だけど、劇中の恵美子と洋を見ていると、2人の関係は時間が経つにつれ、逆転していくのですよ!

恵美子の「好きです」「愛してます」攻撃をウザがりつつも、拒むことをしなかった洋。
そのうち彼女の存在や「好き」と言われ続けることに慣れ、日常化し、そしてそれに甘んじるように。完全に自分のものとして認識するようになったところで、恵美子の裏切り行為によって、立場が逆転!独占欲に火が着いた洋は逆上し、やがて恵美子に執着するように……。

今、恵美子のような付きまとい方をしたら、“ストーカー”っぽいと思われちゃうかも。でも、この「好きです」連呼、ワンワン子犬アピールも、やりようによっては実は効果的。
簡単に身体を許すのはおすすめしないけれど、フラれたって「好きです」を何度でも明るく言い続けること。断られても態度を変えず、ラブビームな笑顔で接する勇気。相手が拒否らなければ、続ける価値あり!

時間をかけて恵美子のようにラブアピールをし続け、じっくりと距離を縮めて行き、相手に「コイツは何があっても自分からは離れて行かない」と思い込ませたところで一回、サッと身を引いてみる…。
押すだけ押したら、一度引く。心理学では「仮眠効果」と言って、手ごわい相手を攻略するのに有効なテクニックなんです。これを使えば、落ちない相手も落ちるかも!?

あらすじ:
恵美子(市川由衣)と洋(池松壮亮)の出会いは高校の新聞部だった。ある日、授業をさぼり部室で暇つぶしをしていた恵美子は、先輩の洋と顔を合わせる。突然、洋はここで恵美子にキスを迫るが「決して君が好きな訳じゃない。ただ、キスがしてみたい」からだと。衝動的に体をあずける恵美子だったが、あくまで洋は「女の人の体に興味があっただけ。君じゃなくてもよかった」と言い放ち、拒絶する。幼い頃に父親を亡くし母親に厳格に育てられ愛を知らずに育った恵美子はそれでも洋を求め、「体の関係だけでもいい」と会うたびに自ら体を差し出す。月日はたち、洋は進学のため上京し、恵美子も近くにいたい一心で東京の花屋で働いていた。こんな関係に寂しさを募らせながらも次第に「女」として目覚めていく自分に気付き始める。そして恵美子はどんな形でも必要とされたいと願いながら洋に寄り添い傷つき反発をするが、ある時から洋との立場が逆転していく…

2014年9月13日(土)テアトル新宿他、全国公開
原作:中沢けい(『海を感じる時/水平線上にて』講談社文芸文庫刊)
脚本:荒井晴彦(『Wの悲劇』『ヴァイブレータ』
監督:安藤尋(『blue』『僕は妹に恋をする』)
出演:市川由衣、池松壮亮、阪井まどか、高尾祥子 他
配給・宣伝:ファントム・フィルム
『海を感じる時』(http://umiokanjirutoki.com/)
(C) 2014「海を感じる時」製作委員会

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伊藤さとり
伊藤さとり:

映画パーソナリティー、心理テストカウンセラー。様々な映画イベントや記者会見のMCを努める映画司会者&映画コメンテーター。年間400本以上の映画を観る。
TSUTAYAの店内放送で新作DVD紹介のDJ、Gyao!&ぴあ映画生活&Youtube動画「伊藤さとりと映画な仲間たち」では、監督、俳優、プロデューサー、脚本家らと対談し、映画紹介を行う。

Amebaブログ:さとりのひとりゴト あの映画のウラ・オモテ
Twitter:伊藤さとり@SATORIITO


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