2012.09.26

「白ヒゲ催眠詐欺師」【実録!詐欺占い師】ファイル3

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実録!詐欺占い師ファイル

占い=迷ったときにそっと背中を押してくれる心強い味方!のはずですが、世の中には人の弱みにつけ込んで金を巻き上げる悪徳占い師も存在します。そんな業界の裏も表も知り尽くした占いバーの店員・蔵石が「二度とだまされないで」という願いを込めて、巷にはびこる詐欺占い師の実態を暴いていきます。

占い師と名乗る白ヒゲの催眠術師にご注意なさいませ

ファイル3 白ヒゲ催眠詐欺師

「わたしね、悪い霊に取り憑かれたらしいの。いい霊能者紹介してくれない?」
そう言いながら、Fさん(女性・41歳・専業主婦)は憂鬱そうにやってきました。

財布をなくしたり、ご主人の事業が不調になったり家のボヤ騒ぎがあったりと不運が続いたので、とある占い師のところへ行ってみたのだそうです。出てきたのは白いあごヒゲの初老の占い師。ヒゲの占い師はFさんの話を少し聞いただけで眉間にシワを寄せ、タチの悪い霊が取り憑いているからすぐに御祓いをしようと立ち上がったのだそうです。Fさんはおどろおどろしい祭壇がある部屋に通され、そこに正座するようにと指示されて御祓いがはじまりました。
正座で目を閉じること数十秒。ヒゲの占い師が言うのです「はい目をあけて、わたしの目を見つめてください。まばたきしないで見つめて~ ハイ!!」。その途端、Fさんは急に声をあげて泣き出しました。激しい嗚咽で、自分でもどうして泣いているのかが分からないまま、止まらない涙にパニックになったそうです。

白ヒゲ催眠詐欺師が被害者に催眠をかけている

「わたしが御祓いをしているせいで、取り憑いてる霊が苦しんでいます。エイ!ヤァ!!出て行け!この人から出て行けぇぇっっ!!きぇぇいいっ!!」
Fさんの背中を力いっぱいバンバンと叩く霊能者。痛みに耐えながら意味もなく泣くFさん。10分ほどそんな状態が続いて、霊能者はもう一度目を見るように指示しました。すると、すーっと気持ちが軽くなり涙が止まったのです。
「霊はまだあなたの中にいます。なかなかしぶとい霊だ。いまの御祓いでしばらくは静かになるけど、一週間もすればまた悪さをしはじめるでしょう。今日はこれ以上は何もできない。あなたの体に負担がかかってしまうからね」
お会計は初回料金で1万円。次回から毎回除霊をするので10万になると言われました。
しかし、Fさんはその御祓いの日からよくなるどころかひどい幻覚や幻聴が出るようになったのです。

霊が憑いているのだと思い始めると、どんな些細な出来事もすべてが霊の仕業になるのが人間というもの。やんちゃ盛りの4歳児が転んでヒザをすりむいたことさえ霊障だと思い込み、一ヶ月のうちに3回もその霊能者のところに通いました。被害総額はひと月も経たずして、すでに31万円に達していたのでございます。ですが、いっこうに改善する様子はありません。そこでご主人が、「病気のセカンドオピニオンのように、別の霊能者にも見てもらいなさい」と言ったそうです。

Fさんの話を聞いているうちに、わたくしピンときました。
「それ、きっと催眠術ですよ」。そう言ったわたしの顔をみて、Fさんはハッとした顔をしました。昔ある人から、君は催眠術にかかりやすいタイプだねと言われたことがあったのだそうです。そもそも幻覚も幻聴も、占い師のところに行きだしてから出ていることがオカシイのです。

催眠術だったのだとFさんが自覚してから、とたんに幻覚や幻聴が消えました。ご主人の事業も持ち直し、お子さんのすりむいたヒザも治り、催眠術だと気づいたことでわたくしはご褒美にチップを頂戴したのでございました。

占い師のところに行き始めてから霊障が出るなんて、オカシナ話なのでございます。

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蔵石美佳理(くらいしみかり)
クリスティーナ・リッチと同い年。巫女バイト、劇団員、愛人、ペット探偵を経て占いバーに勤務。占い師の体験談やお客様本人の悲喜こもごものエピソード、関係者からの阿鼻叫喚の裏情報に日々耳を傾けている。趣味は古地図コレクション、ハーブ栽培、そして占い。幼少時の夢は探偵で、好みのタイプは『謎解きはディナーのあとで』の執事・影山。

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