2016.10.06

「嫌いになれない」【石井ゆかりの星の相談室】vol.50

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石井ゆかり 星の相談室

大人気ライター・石井ゆかりさんによる、女性の心に寄り添う個人占い。恋愛や人生の悩みにお答えします。


vol.50「嫌いになれない」

ぴーさん(30歳女性)


相手と言い争いになったり、価値観の相違などから溝が深まると、たとえ客観的に見て相手に非があったとしても自分を責めたり、相手の言い分もわかるなぁと遠くから見ているような気になります。どんなに理不尽な対応をされたり、裏切られて激しく傷ついても、相手の立場、性格などを分析してしまい、結果、自分の心のケアができません。
瞬間的に怒るタイプなので、怒りはすぐに自己嫌悪に変わります。相手を嫌いになれたならどんなに楽だろうかとよく考えます。傷ついたのは自分なのに、嫌いになりきれないせいで、心的にとても疲れます。なにかアドバイスいただければ幸いです。

ぴーさんへ
ご自身が激しく傷ついているのに尚、
相手の立場や性格を思いやり、
相手の言い分を受け止めようとすることができる、
ということは、
非常に素晴らしいことのように思います。
「大人になる」「成長する」ということが
「自分のことだけでなく他者や世の中のことを広く捉えられる」
ということだとするなら、
ぴーさんは非常に「大人の心」を持った方だ
ということができるように思います。

ただ、それによって
「心的にとても疲れます。」
「自分の心のケアができません。」
と仰っているのは、とても興味深く思われます。
自分自身を大切に思うことができない、
ということなのでしょうか。
相手ばかりを大切にしてしまって、
自分をおろそかにしてしまっている、
ということなのかな、と思いました。

ぴーさんが仰っているのが恋愛関係なのかどうか、
あるいは、人間関係全般に言えることなのか、
いただいたメッセージだけでは、判断できません。
ただ、ぴーさんの「恋愛」を象徴する場所は
牡羊座に支配されていて、
牡羊座の支配星は第2室、山羊座にあります。
この配置は、ぴーさんの恋愛関係が、
闘争や支配関係といったものと密接に結びつきやすくなっている
ということを示しているように思われます。
誰が悪いのか、どちらかどちらに従うべきか、
といった、本来恋愛とはあまり関係のないテーマが
恋愛の中で展開してしまうところがあるのかな、と思いました。

ぴーさんのホロスコープは
牡牛座に太陽と水星、月は獅子座で、
ホロスコープの起点となる点が蠍座にあり、
フィクスト・サインと呼ばれる星座に軸足が置かれています。
フィクスト・サインは物事を維持することを望み、
変化を嫌う世界です。
ぴーさんの心は、とても「変わりにくい」のです。
好きになったものをいきなり嫌いになることは、
もともと、とても難しい方だろうと思います。
一度抱いた感情は、
いろいろなことがあっても、なかなか変わらないのです。
「嫌いになれない」のは、
客観的な知性が働くから、という面もあるかもしれませんが、
「好きだ」という気持ちを簡単に変えられない、
ということが、根本にあるのではないでしょうか。
「理不尽なことをされたのに、好きだという気持ちを変えられない」
という矛盾を埋めるために、
自分を責めたり、あれこれ考えを巡らせて疲れ切ってしまっているのだとすれば、
これは、辛いことだろうなと思います。

ぴーさんの木星は魚座に、金星は双子座に位置していて
いろいろな角度から物事を見ようとするところがおありだろうと思います。
物事の「いいところをみつける」ことにかけては、
ぴーさんは素晴らしい才能をお持ちです。
また、魚座の木星は限りなく大きな、海のような優しさを象徴します。
ぴーさんが理不尽な相手に対して優しさを傾けてしまうのは
なるほど、と頷けるところです。

また、ぴーさんの「セルフイメージ」を象徴する場所には
土星が位置しているのも興味深く思われます。
「自分」に対して求めるものが非常に大きく、
自分に多くを課し、厳しい目を向ける方に多い配置です。
何か問題が起こったとき、まず「自分」を批判し始める
というのは、この配置から大いに頷けます。

ただ、ぴーさんの月は獅子座にありますが
これは、愛され大切にされたい、という思いと同時に
「自分の気持ちを第一に大事にしたい」
という心を示しています。
ぴーさんは本来、自分自身の心を大事にする力を持った方なのです。
だからこそ
「自分の心のケアができない」
という悩み方をされるのだろうと思います。
もともと自分の心を大事にしようというベクトルを持っていない方は
「自分の心のケアができない」という悩み方にはならないのです。

「好きな人と溝ができたけれど、相手を嫌いになれない」
ということは、
たぶん、ごくあたりまえの、誠実なことだと思います。
嫌って当然の相手に対しても、愛情が残ることはあります。
「ひどい目に遭って愛想を尽かした」と言っている人でも、
心のどこかに相手への深い愛着を残しているのが普通で
本当に心底愛情が尽き果ててしまうというのは
なかなか、ないことなのではないでしょうか。
もちろん、そういうこともあるかもしれませんが
ひどい目に遭っても相手への愛情が残ってしまう
というのは、決して「間違ったこと」「へんなこと」ではなく
愛という世界の、清浄な出来事だと思います。
ましてや、ぴーさんのように
フィクスト・サインに星を持っている方は
簡単に気持ちが変わったりしないのです。

おそらく
「相手を嫌いになる」ことイコール「心のケアができる」
ということには、ならないと思うのです。
相手を嫌いにならなくても、
自分が間違っていると思う必要はありません。
相手に悪いところはあって
でも、なぜか嫌いになれない、しかたない、
という地平に落ち着くことは、できるはずです。
相手を嫌いにならなければ、自分が悪くなかったことにできない
というのは、「悪者探し」に囚われてしまうタイプの恋愛の落とし穴です。
上手くいかなかったのは、誰かが悪かったはずだ、
嫌いになれないなら、自分がおかしいのだ
というような、最終的に「悪」を見つけないと決着がつかない
という心の動きを持つ方は少なくありませんが
そういう、犯人探しのような世界に生きてしまうと
ぴーさんの仰るとおり、疲れ切ってしまうだけになるのではないでしょうか。

相手をゆるすことと
自分をゆるすことは
決して、相反することではないと思います。
気持ちが変わらないのは、誠実な心を持っているからで、
悪いことではないと思います。
ご自身の愛情深さや優しさを、もうすこし認めてあげては、
と思います。
愛情深いことや、優しくあること、愛情が簡単に変わらないことは、
決して、悪いことではないはずです。
それどころか、限りなく素晴らしいことです。
さらに、愛情深く、優しくあることは
他者に対してだけでなく、自分自身に対しても
行使できるはずです。
相手を嫌いになり、内心で攻撃してやっと、心が安らぐ
などということは、あり得るでしょうか。
そういうものではないのではないかと思うのです。

人間関係や愛情関係の中で理不尽な行動を取る人々は
たいてい、幼く、未熟で、弱い人々です。
ぴーさんは、ぴーさんを傷つけた相手を理解するとともに
「可哀想な人だな」と思っている部分があるのではないかと思います。
相手を嫌うのではなく、「哀れだな」と思うことによって、
ぴーさんは救われうると思います。
貴方は優しく愛情深い人なのです。
その優しさを、ご自身にも、使ってみていただきたいと思いました。

石井ゆかり


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石井ゆかり(いしいゆかり)
独学で星占いを習得し、2000年よりWEBサイト「筋トレ」を主宰。年間・週間の12星座占いを情緒ある文体で掲載し、のべ5000万アクセス(2013年現在)という異例のヒットを記録。雑誌や携帯コンテンツなどで占いを執筆するほか、星占い以外の分野でも著作を発表している。第7回Webクリエーション・アウォードにて「Web人賞」受賞。『12星座』(WAVE出版)、『星読み ホロスコープなしでわかるあなたの運勢』『愛する人に。』(幻冬舎コミックス)、『星占いのしくみ』(共著・平凡社新書)、『禅語』『いつか、晴れる日』(共著・ピエブックス)、など著書多数。
同サイトにて「石井ゆかりの週報」を展開中。

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