2012.09.03

「彼の本心が知りたい」第2回【小池龍之介の恋愛成就寺】お悩み1

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小池龍之介の恋愛成就寺

気鋭の僧侶でありベストセラー作家でもある小池龍之介さんが、悩める女性の悩みにお答えするコーナー「恋愛成就寺」。恋に振り回される女心を諭す的確すぎる回答は、腹落ち感をもたらした後、ボディブローのようにじわじわ効いてきます。

今回のお悩み「彼の本心が知りたい」

(K・R 東京都・31才・会社員)

会う度に態度が変わる彼。すごくやさしくしてくれる時もあれば、冷たくされる時もあり、彼の本心がわかりません。

お酒を飲んでいるときや気分のいいときには「好きだ」と言ってくれることもありますが、ちゃんと告白されたこともありません。メールの返事も来るときと来ないときがあり、私から連絡しないと何週間も音沙汰なくなってしまう状態です。合コンに行ってたという話も聞きますし、他の女性と親しげにしているのも目にします。

こんな関係がつらくて、もうケリをつけようと思って「私のこと好きなの?」と聞くと、好きだと答えてくれますが、彼が私のことをどんなふうに考えているのか、まったくわからず不安です。どうすれば彼との関係を進展させることができるでしょうか?

第1回 第2回 第3回 番外編

小池住職からのお返事

右側からの小池龍之介

他の女の子に手を出したり、目を向けたりするのは、どうしてですか?

プライドの高い男性は、高い自己像とちっぽけな自分の現実との間に落差があるわけで、現実を突きつけられそうになるとすごく傷つくので、傷つかないように非常に周到に現実を見ないようにしている。ただがんばらないだけならまだしも、恋愛をしてお互いの距離がより近しくなっていけばなっていくほど私たちは陥りがちの罠っていうのは、相手にダメージを与えるっていうのを好み始めるわけです。

相手にダメージを与えて、自分の価値を吊り上げる。

がんばったから好きでいてくれるっていうのが一番うれしくない。がんばらないのに愛してくれるがわりとうれしい。最もうれしいのはダメージを与えているのにもかかわらず相手はそれでも愛していてくれるというとき。そういうときに自分の価値を一番吊り上げることができるんですね。?

そしてその最たるものは、たとえば他の女の子に手を出したり目を向けたりして、ダメージを与える。それでも相手は自分を愛してくれているし、浮気相手も自分を愛してくれている。自分はいろんな人たちから愛されているという評価を自分の中で反芻して気持ちよいという全能感みたいなものに浸りたいときに、こうなるわけですね。

受け身な立場をとりたがる草食系男子

メールをくれないのも、面倒だからとかじゃなく、わざとなんですか??

これは典型的なお悩みだとは思うんですけど、自覚的にそうやって返事をしないようにしようとかまでは思ってない可能性はありますけど、無意識的なレベルでは、求められたから返してあげてるよという受け身な立場をとりたがるんですね。受け身の立場って言うのは究極的に言えば「狩られる」ほう。いわゆる草食系ですね。

現代の男性は精神的に虚弱になっている?!

左側からの小池龍之介

実は、草食系男子はプライドが高い?

まぁ昔は男性が女性を性的に誘うっていうことが、ある意味常識だったと思うんですけど、そういう風に自分から求めているっていう感じより、相手に求められているから自分は素敵だって思いたいので、自分からアプローチしたり、積極的に求めるってことができなくなってしまっていて、そういう男子が草食系と呼ばれ、女性のほうが積極的に狩る…みたいなことをしなきゃいけなくなってる。

精神的に虚弱になってることと、とても強く関係してるんですね。

一般的に、人は相手から求められているということによって、居場所があるとか必要とされているとか愛されているとか、自分が生きている意味があるとか実感しやすい性質がある。 特に女性は伝統的にそういう形で欲求を満たすということができていたと思いますが、近年急速に、男性が女性にそれをしてあげる力を失っていってしまっている。

反対に居場所がないとか、愛されてないとか、必要とされてないとか、そういう気分を味わう羽目になっているのかなと思います。

傷つきやすいのは過去の失敗経験のせいですか?

やはり失敗が先にあると思うんですね。ただその失敗は必ずしも深刻な恋愛問題だとは限りません。相手にぞっこんで惚れていたのに、ずたずたにされて捨てられたとか、そういうわかりやすい話とは必ずしも限らない。

別の事柄での失敗はほかのことにも転移するんです。

恋愛だとしても、中高生の頃にすごく好きだった女の子に思い切って告白してみたら振られてしまったというようなぐらいなものだったり、受験勉強をすごくがんばったのに第一志望に落ちてしまったという恋愛とはまったく関係のないものかもしれない。

求めることに対してものすごくおそれるようになった、もう何もがんばりたくない、もう二度と傷つきたくないと思うようになるような出来事で。そういう別の事柄での失敗がほかのことにも転移するんです。仕事でもそうですし、親に認められようと思って親の喜ぶことをしようとしてたけど結局うまくいかなかったり、そういうことかもしれませんし。それは本当に千差万別ですから特定はできないですけど。

彼が態度を変えることはあるのでしょうか?

ひとつの可能性としては、ずたぼろになって、何とか変わらなきゃいけないって思う経験をするか、もうひとつの可能性は、私の場合がそうでしたけど、その人の傷になっているような元々のこと、たとえば親子関係がうまくいっていないのが原因だったらそれを解決するとか、仕事のことに関してプライドが屈折していたら、その仕事のことがうまくいって解決するとか、何かしら目詰まりしているものがとれたりしたら変わる場合はありますね。

愛されたいなら執着のない人を選ぶほうがいい。

トラウマの原因が過去の失恋だったりした場合は?

もう無理ですね。
残念ながらたいていは過去の何々なので、親子関係でも過去に「これこれ」されたことだったりするので、その過去の「これこれ」が解けるほどのレベルで、親子の関係が変わったりするとか、相当のことがないと一般的には変わらないですね、ほとんど。

トラウマがない人じゃないと女性にやさしくできない?

二通りの可能性があって、色々失敗してるんだけども「まぁ、いいじゃん」という感じの執着していない人と、たまたま成功ばっかりしてきたお坊ちゃん体質の人と。ただ、そんな何もかも成功している人なんてほとんどいないので、普通はあんまり執着しない人が、失敗してもいいからトライできるんです。
何もかもうまくいく子供時代なんてほとんどないですからね。
愛されたいとのぞむなら、執着のない人を選ぶほうがいいでしょう。

つづく
正座する小池龍之介

≫次回は、いよいよ核心に迫っていきます。苦しい恋に光はあるのでしょうか?

彼とは別れたほうがいいのでしょうか?
彼に愛されることはないのでしょうか?

≫お悩み一覧はこちら

小池龍之介(こいけりゅうのすけ)
1978年生まれ、山口県出身。正現寺住職、月読寺住職。東京大学教養学部卒。
2003年、ウェブサイト家出空間 [iede cucan]を立ち上げる。
2003年から2007年まで、お寺とカフェの機能を兼ね備えた「iede cafe」を展開。
それ以後、修行を続けながら月読寺や新宿朝日カルチャーセンターなどで一般向けに坐禅指導をすることに専念。
著書に『考えない練習』(小学館)、『自分から自由になる沈黙入門』『もう、怒らない』(ともに幻冬舎)、
『超訳ブッダの言葉』『煩悩リセット稽古帖』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)など。
[書籍のご紹介]
恋愛成就寺『恋愛成就寺』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

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