2013.07.12

ウソの科学 第4回 「自分につくウソ」【恋愛科学】

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ウソの科学

人はウソをつかずには生きていけないといわれています。ウソを教わったわけでもないのに、数種類のウソを日常的に使いこなしています。 人はどんなときにウソをつき、それがどんな効果や影響を与えるのでしょうか? ウソと上手に付き合うためには、どうしたらいいのでしょうか? 今回は「ウソについて」学んでいきましょう。

自分につくウソ

やりたくないことをやる時や、思っても無い事を言う時、私達は自分自身をも騙します。一方、うまく自分にウソをつくことができれば、理想の自分に近づいたり、普段以上の力を出すこともできるのではないでしょうか。 「自分につくウソ」をうまく利用するためのポイントを心理学者の渋谷昌三さんに伺いました。

期待の力を利用する

スポーツの試合前や、試験前などの不安なときに「絶対大丈夫!」などと、自分に言い聞かせた経験はありませんか?
舞台に立つ前に鏡を見て、気持ちを盛り上げておく役者さんの例を聞いたことがある人もいるでしょう。 ある女優は、毎日鏡に向かって「私は美しい」と話しかけた結果、見違えるほどの美貌を手に入れたそうです。
これは、「期待」の力を意識的に利用していると考えられます。 「期待」の力を利用するとは、どういったことなのでしょうか?

★強く願えば望みが叶う

他者から強く期待されることで、自分はそれを実現させるための行動をとるようになり、期待通りの結果につながる、という現象を「自己成就予言」といいます。「願うだけで実現するなんて、そんなバカな」と思うでしょうが、そのメカニズムはシンプルで、「こうなりたい」と強く願うことで、行動も変わってくるのです。

例えば、「女性にモテたい」と思ったら、話術を学び、洋服のセンスを磨き、仕事にも打ち込んで…などと、あらゆる努力をするはずです。
周囲から「美しい」 と思われている人は、期待に沿えるように、美しくあろうとする努力をするようになり、その結果、理想通りの美貌を手に入れることができるのです。

★自分を信じられない人はモテない

「私は女性にモテる」と自分で信じていれば、街で女性に声をかけるのも、ためらわないでしょう。しかし、「私はモテない」などと信じ込んでいると、努力ができません。 その人がいくら魅力的でおしゃべり上手で、収入がある人でも、自分がモテると信じられないとダメ。そもそも異性に話しかけることもできないのですから、モテるはずがないのです。

★憧れの芸能人は未来の自分

憧れの芸能人やモデルを真似る行為も「自分を高めるためのウソ」のひとつといえます。人気者には、必ずそれを真似するファンが現れます。髪形やファッションといった表面的なものだけでなく、言動まで真似する人も…。まるで心身ともに憧れのタレント本人になりきろうとするかのようです。 このように、憧れの対象に自分を同化させて、満足を得ようとする行動を「同一視」とよびます。これを徹底すると、本当に憧れの対象に自分が近づけていくことが可能になります。 人に憧れる理由を考えてみてください。「きれいだから」「かっこいいから」「頭がいいから」など、いくつか思い当たるところがあると思うのですが、その“憧れの人”があなたの「理想像」なのです。つまり、憧れているだけのように見えて、実は「理想の自分」を追いかけているのです。こうして、憧れの人を真似する行動が「自分を高めること」につながっていくのです。


★周りの人に憧れよう

憧れの対象は、職場や友人関係の中にもいるはずです。もし、そんな人を見つけたら、魅かれる理由を書き出してみましょう。
自分を高めるためのヒントが見つかるかもしれません。そして、いい部分は真似をして、実行にうつしてみましょう。

ウソと上手に付き合っていくには?

ウソは人付き合い判定のツール

人との付き合いで不安になったときは、ウソのリアクションに注目してみましょう。ウソを指摘したとき、相手がどんな行動をとるのか、見るのです。 ウソを上塗りしていくような人とは付き合いたくありません。いつか人を大きく傷つけるような、ひどいウソをつくことでしょう。逆にウソを素直に認める人なら、安心できます。

ウソがばれたときには、その人の人柄がでます。多少みっともなくても、誠実に対応してくれればいいのです。ウソがばれても平然としているような人は、信頼できません。そう考えると、ウソは人と深く付き合えるかどうかを知るためのツールなのかもしれません。

人は誰しもウソをつく


人にウソをつかれるというのは、実害がなくても、どこか残念な気持ちになります。 すべてのウソを見抜くのは、困難です。だったら、だまされることを楽しむような、心の余裕を持つことが必要ではないでしょうか?

だまされて楽しい、というのは意外でしょうが、恋愛などはだましだまされてを楽しむもののひとつでしょう。ウソを認めるからこそ面白い。「誰しもウソをつく」と心の底から思えると、日常的に経験するほとんどのウソは許せてしまいます。

ウソと適度な距離を置いて、冷静に付き合えるようになると、いろいろなものが見えてきます。ウソについて考えることは、人と人とが気持ちよく付き合えることにもつながるのです。私たちが幸せになれる世界は、ウソのない世界ではなく、ウソを言い合える世界ではないでしょうか?

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文学博士
渋谷 昌三(しぶや しょうぞう)
心理学専攻、文学博士。現在、目白大学大学院心理学研究科及び、社会学部教授。 非言語コミュニケーションを基礎とした「空間行動学」いう研究領域を開拓。現代心理学に即した記述とユーモアあふれる文体で解説。行動的な心理学者として活躍中。
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