2012.08.30

女には、占いが必要なときがある【女はみんな占いがお好き】第1回

Loading
女はみんな占いがお好き

恋愛、仕事、女としての自分をこじらせ、人生に行き詰まっては占いに駆け込む生活を続けてはや五年。自伝的エッセイ『女子をこじらせて』が話題の雨宮まみが、女子と占いの「ほど良い付き合い方」を考えます!

第1回「女には、占いが必要なときがある」

去年のある季節、私は失恋しました。真っ昼間からカフェに呼び出されてふられ、本当ならそのまま家に逃げ帰って泣きたかったのに、十年来の友達と久しぶりに会う約束をしていたので、仕方なくそのまま涙をこらえて待ち合わせ場所に向かいました。

友達のMちゃんが笑顔で近づいてきます。そのMちゃんに半泣きで向かってゆく私。Mちゃんの肩に顔をうずめて「助けて……。さっきふられたの! 二時間前に!」と言うと、Mちゃんはこう言いました。
「今日の天秤座の占い、『順風満帆』って書いてあったんですよ。雨宮さん、私と同じ天秤座だから、ふたりとも今日はいいことあるんだろうなって思ってたのに……」

実は私も、その占いを読んでいました。まぁ、ふられるというのにはそれなりに前兆というものがあるわけで「何か今日、呼び出されてるのはどうも悪い話のような予感がするな」と、はっきりと何だかはわからないにせよ、肌で感じるイヤな感じはあったし、化粧して服を選んでる時点で妙に緊張し、胸が詰まって落ち着かなかった。

それでなんとなく、Twitterでその占いを見て「順風満帆」と書かれているのを読んで、少しだけホッとして「そんなに緊張することもないのかもしれない」「行ってみたらなんでもない話なのかもしれない」と思いながら、勇気を出して家を出たわけです。

もちろん、この占いは当たるどころか真逆、思いっきり逆風だしハズレもハズレです。そしてこんな経験は、占い好きの人なら誰でも、一度や二度はあるはずだと思います。

当たるとは限らない。なのに、なぜ私たちは占いがこんなに好きで、占いを気にしてしまうのか。

それは、希望が欲しいからだと思うのです。

根拠なんかなくていい。世の中に「絶対」なんかないことは、誰だって知ってます。必ず当たる予言なんか、ない。それでも「今日ふられるかもしれない」というときに、なんとか泣かずにファンデーションを塗りあげ、マスカラをつけてアイラインを涙でにじませずに仕上げ、ヒールをはいて外に出る勇気がどうしても必要なときというものが、人生にはある。
「占いなんかなんで信じるの?」「あんなもの、なんの根拠もないじゃない」「当たりもしないのに」。そんなことを言う人は、占いというものについて、何か根本的に勘違いをしています。私だっていい大人です。占いが必ず当たるとも思ってないし、根拠があるとも思ってない。だけど、人の心には、そういうものが必要なときがあると思うのです。つらいときでも、なんとか前に進むために。

もちろん、それがゆきすぎて何もかも占いに頼り始めたりしたらちょっとヤバいとは思いますが……。

この連載では、そんな「女心と占い」のさまざまな機微について、考えていけたらいいなと思っております。よろしくおつきあいのほど、お願いいたします。

雨宮まみ
雨宮まみ(あまみやまみ)
ライター。アダルト雑誌の編集を経て、フリーライターに。エロ、AVなどのジャンルから、女子の自意識問題や生きづらさなどについて、幅広く執筆中。雑誌『POPEYE』『音楽と人』などでコラムを連載中。webでの連載は『AV監督への33の質問』『ずっと独身でいるつもり?』など。
著書に、2013年ユーキャン新語・流行語大賞候補語「こじらせ女子」の語源となる『女子をこじらせて』のほか、『だって女子だもん!!』(ともにポット出版)

 【PR】 

この記事の関連キーワード

【PR】

今日の恋愛予報 12星座ランキング

ランキング

人気のキーワード

  • cocolonitv
  • LINE@
  • 恋愛酒場“泣きっ面にヒロシ”
  • 石井ゆかり 2017年上半期の占い
  • 石井ゆかり 12星座別今週の占い
  • 誕生日占いパレット
  • 相性占い特集
  • タロット占い特集