2013.04.02

「自分を変えたい」第1回【小池龍之介の恋愛成就寺】お悩み11

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小池龍之介の恋愛成就寺

気鋭の僧侶でありベストセラー作家でもある小池龍之介さんが、悩める女性の悩みにお答えするコーナー「恋愛成就寺」。恋に振り回される女心を諭す的確すぎる回答は、腹落ち感をもたらした後、ボディブローのようにじわじわ効いてきます。

今回のお悩み「自分を変えたい」

(S・T 29歳 静岡県 会社員)

3年間付き合った彼にふられました。私と一緒にいると自由がなく、心がしおれてしまうというのが理由でした。

付き合う前のほうが生き生きして楽しかったと彼は言います。ショックです。長い付き合いなのでわがままも言いましたが、お互い率直に気持ちを伝え合っていると思い込んでいました。気兼ねなく話していたことが、彼にとっては重荷だったらしく、時には強い要望や脅迫にさえ聞こえていたと言われました。

ずっと彼は私のことがとても好きだから、こんなにいろいろしてくれるんだと喜んでました。彼のことはすっぱりと忘れて次の恋に向かいたいと思っています。でも、また同じような結末になるのはいやです。

第1回 第2回 第3回

小池住職からのお返事

この「フラれた」っていうのはね、すごく大きなショックを私たちに与えますけれど、それは「自分の何かが駄目だったから、うまくいかなかった」っていうことが突きつけられる瞬間ですよね。

その駄目だった点をよく振り返って直しておけば、次に出会う人とは前よりもよくなった自分で出会えるわけですよね。ですから、フラれてから次にお付き合いするまでのひとり身の期間っていうのはとても大事な時期だと思いますね。

自分を変えなければ、似たようなことがまた次もおきます

左側からの小池龍之介

ということは「また同じような結末になるのがいや」だったら「すっぱりと忘れて次の恋に」ではいけないわけですね。

同じ結末になるのがいやだったら、やっぱり自分の性質を抜本的に変えなきゃいけないですよね。

なぜかというと、「これこれこういう人のことを好きなる」っていうパターンと、「その好きになった人にこういう要求をしたくなる」というパターンと、「その要求が満たされなかったら、こういう怖い顔になったり、こういう怖い心になったりする」というパターンと、何一つ変わっていないわけですから、

一見外見が違ったり、一見表面上性格が違ったりするように見えても、結局似たような心の構造を持った相手と惹かれあってしまって、で、また同じような事を反復しちゃうんですよね。

自分を変えていなければ、多かれ少なかれ似たようなことがまた次もおきますから「すぐに次」ではなく、自分を変えてから次の相手を見つけよう、くらいの心持ちで、前の恋愛で突きつけられた色々な問題を例題として取り組んでみる。そんな感じですね。

彼女の場合「すぐ次の彼氏を作って忘れよう」というのではないぶん、正しい道を歩いているわけですよね。

ああ 確かにそれは言えていると思いますね。

相手のせいだとは言ってないですしね。

うん、それも、言っていませんし・・・ただ、彼女の自己認識として「気兼ねなく話していたのは悪いことじゃなかった」っていうニュアンスが響いていますね。

私は悪意がなかったのに、彼にとっては重荷で、要望や脅迫にさえ聞こえていたと言われてしまって悲しい、っていう感じなので、「自分が悪かったから変えたい」とキレイゴトを言いつつも、自分は悪くなかったのに、彼の受け取り方が悪かったというニュアンスも無くはない。

自分は悪くない?

ですね。タイトルがまぎらわしいのですが、単に彼のことを忘れて次の恋に行かれたいと言っているだけのような気がしますね。

自分を変えたくない?

変えたくはなさそうですね。

自分を変えたいと言いながら?

それが、潜在的に矛盾しているような感じがあって、葛藤してるっていうか。

変わったら同じ結末は迎えずに済みますけども、変わりたくないんですね

右側からの小池龍之介

確かにタイトル以外どこにも変えたいって言う気持ちが読み取れない…。

英語の熟語で、なんでしたっけ、「You can't have your cake and eat it.」っていうのがあるじゃないですか。

ケーキを食べることと持っていることは両立しない、つまり都合の良いところだけとって両立させたくても、相反することは同時に成立しない。

変わりたくなさそうなんですけども、同じような結末になるのもいやだという。変わったら同じ結末は迎えずに済みますけども、変わりたくないんですね。

そういわれると相談しつつも、あなた間違ってなかったって言ってほしそうな気配もしますし。

そうですね、それもありますね。

つづく
正座する小池龍之介

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率直さっていうのは相互性のうえに成り立つ

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小池龍之介(こいけりゅうのすけ)
1978年生まれ、山口県出身。正現寺住職、月読寺住職。東京大学教養学部卒。
2003年、ウェブサイト家出空間 [iede cucan]を立ち上げる。
2003年から2007年まで、お寺とカフェの機能を兼ね備えた「iede cafe」を展開。
それ以後、修行を続けながら月読寺や新宿朝日カルチャーセンターなどで一般向けに坐禅指導をすることに専念。
著書に『考えない練習』(小学館)、『自分から自由になる沈黙入門』『もう、怒らない』(ともに幻冬舎)、
『超訳ブッダの言葉』『煩悩リセット稽古帖』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)など。
[書籍のご紹介]

恋愛成就寺



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